【感想】令和元年の人生ゲーム

麻布競馬場 / 文春e-book
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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ブクログレビュー

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  • べあべあべあ

    べあべあべあ

    このレビューはネタバレを含みます

    Z世代、意識高い系。今の十代後半から二十代の若者たちのことか。
    高学歴で高スペックなのにどことなく薄っぺらい。従順で温厚で体温の低そうな彼らを知るための仕様書のような。
    沼田という一人の捉えどころのないオトコとかかわることで人生が動いていく若者たち。
    結局沼田って何者だったんだろう。一章ごとに変化する沼田の印象。嫌悪したり、同調したりしつつ、少しづつプラスが増えていった暁のラスト。
    このもやもやは、自分の中の沼田成分への嫌悪なのか。そうなのか。

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    投稿日:2024.04.08

  • pctr

    pctr

    元ネタがわかる露骨な描写、揶揄するために単純化された人物設定、モブの記号的な出番。

    SNSで氾濫する今日的なキラキラした「正解」と、それを斜めに受け取るどちらも風刺する暗さ。

    投稿日:2024.03.20

  • 天パ太郎

    天パ太郎

    タワマン文学という簡単に括られた前作よりも、哲学的で面白い。
    著者のペンネームで、現代社会を揶揄する言葉・麻布競馬場。つまり、自由でみんな動いているようで、資本主義という競馬場をグルグル周回・競争させられている感じがとてもうまく描けている。

    単にヒアリングを重ねた解像度の深さかなと。
    『なんとなくクリスタル』があのバブル時代にヒットした感じに近しいと思う。

    タワマンより庶民派に近づいた内容で、非常にわかりみが深い。
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    投稿日:2024.03.14

  • masahiro884

    masahiro884

    SNSに投稿していた“タワマン小説”が話題になりデビューした著者の新作。平成28年から令和5年までの間に沼田というキャラクターと関わった4人の視点で描かれる、宮島未奈の『成瀬は天下を取りにいく』と似た構造の連作短編集。ただし読後感は真逆。それぞれの登場人物が抱える葛藤や辿る結末はどれも苦く、何より冷笑的で飄々と人生を渡り歩くかに思われた沼田でさえもああいう着地になるとは。ある意味で非常に残酷な物語。現代的な価値観の中で幸せを見出そうともがき苦しんで散った若者たちの鎮魂歌なのかもしれない。個人的には大学のサークル時代を描いた1本目が、ちょうど意識高い系ブームの頃に大学生だった世代ということもあって刺さった。ちなみに帯には「<何を考えているのかわからない>Z世代の取扱説明書」というキャッチコピーが踊っているが、これを読んだとてZ世代の若者と良い感じに付き合えるかどうかは不明だと思うw続きを読む

    投稿日:2024.03.12

  • ストレンジャー

    ストレンジャー

    前作的な空気感を期待して読んだが、作者が違うのか?と思うほど、作風が違う。また、現代のお仕事小説的なノリでいつ、盛り上がるのか?と待っているうちに、終わってしまった。正直今作は全く響かず、良さが見つけられなかった。続きを読む

    投稿日:2024.03.10

  • けい

    けい

    タイトルにひかれて購入。気付けば全部読んでしまっていました。
    こういう人たち居るよねって思うところもあれば、自分はどうなんだろうって色々考えさせられました。

    投稿日:2024.03.02

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