【感想】テロリストの家

中山七里 / 双葉文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • 大和乃国屋書店

    大和乃国屋書店

    息子がテロリストに志願した。 主人公は公安で働く思想犯を追う刑事だ。
    家庭を顧みず、日々国家の為に忙しくしている主人公は何も知らない。
    大どんでん返しをくらって思うのは、妻の「息子の意思を継ぐ」という言葉は全て知っていたのではないかと。 家庭を守る妻と仕事にだけ励む夫婦の対比。 彼女は子どもの為にスケープゴートを買って出たのではないだろうか。
    きっとそれすらも幣原は気付いていない。
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    投稿日:2024.04.19

  • あゆみ

    あゆみ

    「公安の刑事の息子がテロリスト」
    この設定だけで、もう面白いじゃん!と。
    結論、まぁ面白かったです。

    途中までは面白くてドンドン読んでしまったんだけど…最後の(いわゆるどんでん返し部分?)が…なんかちょっと。うーん。設定としては悪くない、悪くないはずなんだけど、なんとなく取って付けた感というか、拍子抜けしてしまったのはなぜなんだろう。

    あとは、中山七里がよく描くい「踊らされる集団への皮肉」がこちらの作品にも随所に散りばめられてて、あー中山七里の作品だなぁって思いました。(何作も読んでるのもあって、あーまたこの話かぁ…もういいよーお腹いっぱい…って、時になっちゃうのよね)
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    投稿日:2024.04.18

  • maomao

    maomao

    おもしろくて一気読み!
    翌日仕事なのに、気づいたら深夜でした。

    「公安刑事の家族がイスラム過激派の兵士に志願」という、とんでもない設定。
    我が子が容疑者として連行され、その日を境に生活は一変。

    ディアとSNSってホント怖いなと思う…。
    スピード感のある展開。目まぐるしく状況が変わっていくので、先が気になってページをめくる手が止まりませんでした。

    究極の選択を強いられるなかでの葛藤と自己嫌悪。
    刑事として、親として。一体どうすればいいのか板挟み状態でこれは辛すぎる…。
    バラバラになっていく家族。一体どうすれば家族を守れるのか…。

    ずっとハラハラし通しの展開で、まさかの展開に泣いてしまいました。
    切なく、やるせない気持ちで読了。

    やっぱり中山七里さんは間違いないなぁ。
    おもしろかったです!
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    投稿日:2024.04.15

  • ゆーちゃん

    ゆーちゃん

    このレビューはネタバレを含みます

    息子の行く末にはかなり驚いた。
    派手なトリックはないが、ちょっとしたボタンのかけ違いが多くの謎を呼び、解決の糸口はすぐそばにあった。

    家族同士の印象はどこから見るかでガラリと印象を変える。
    父からすれば、自分は子供たちを立派に育て、稼ぎ頭として機能し、どんなに帰りが遅くとも朝食を家族と共にし、十分に家庭に貢献しているつもりだった。
    しかし家族からすれば、そんな父は養ってくれているだけの同居人であり、信頼も親密さも築かれていなかった。

    だからこそ第1の事件で父から見た家族は見知らぬ誰かに変わってしまった。情けないねー。
    仕事上はプロフェッショナルになれても、家庭のプロフェッショナルになるのは難しい。
    仕事ではあれだけ冷静と秩序を重んじるくせに、家庭では秒速で手を上げるのも恥ずかしい。

    結局、本当の家族として絆を築けていた母妹祖母は兄の真実を知っていた。どんな捜査よりもずっと確かな結論が初めから出ていた。
    妹はこの先の長い人生でどれだけ苦しむのだろうか。大好きな兄を死に追いやったのだから。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.12

  • ヤエ

    ヤエ

    簡略としては現に存在する過激派組織「イスラム国」に主人公の息子が志願したという作品

    世間からのバッシングなど社会派要素はてんこ盛りだがミステリとしてはうーん...と頷かざるを得ない

    ホワイダニット、フーダニットとミステリ要素はあるのだが盛り上がりに欠け、終盤のどんでん返しも取って付けたかのような印象があった続きを読む

    投稿日:2024.03.30

  • ultraman719

    ultraman719

    テロリストの家っていうタイトルやから、何か武闘派の家で、バンバンやるのかと思ってたけど、違ってた…(^^;;

    公安刑事のエリートの息子が、テロリスト志願!
    その前に、テロ事件があり、非難轟々!
    公安って、国をテロとかの思想犯から守る組織やのに、実の息子に、こんなんやられるとツラい…
    でも、エリートかもしれんけど、仕事ばっかで、家庭を一切顧みず!でやって来た人間に「何で!そんな事したんや!」って責める資格があるかと言われれば…

    家庭で孤立、仕事場でも孤立というツラい立場に陥るけど、まぁ、自業自得かもな…
    「男は仕事や!」って時代でもないし、そんな時代やったとしても、あかんと思う。
    更に、その息子が殺され…
    でも、はじめて、これで自身を見つめ直す…かなり遅いけどね。
    自身の息子が、テロリスト志願で非難轟々で、更に殺されたら、どうなるか想像できんけど、少なくとも「目には目を」モードには突入するやろな…
    ただ、私の場合、会社とか当てにしてないから、忠誠を尽くすとかはないので、その立場はどうでも良いので、このエリートさんよりは、家庭寄りかも?

    そうは言っても、息子が居なくなって、元の家庭に戻れるのか…
    相変わらずの大どんでん返しが、キツい…
    もう、どうしてええか分からん…
    最後まで面白かった〜
    これもシリーズ化したらええのに…


    この作品、12ヶ月連続刊行企画の第8弾らしい。
    中山七里さん、どんだけ描くの速いねん!
    ほんまにびっくりする〜
    中山七里さん、きっと寝てない?
    いや、2、3人おるのかもしれん…
    続きを読む

    投稿日:2024.03.24

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