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窪美澄 / 角川文庫 (24件のレビュー)
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りえぽん
大人の事情、子どもの事情。 どちらも互いの事情に巻き込まれざるを得ないのが、家族だ。 現在は母であり、かつては子どもだった私には、母・由紀子の第1部も、息子・智晴の第2部も、どちらも刺さりまくる。 … でも、どちらも相手を思いやっているのが痛いほど伝わるので、あたたかい気持ちになる。 感情のちょっとしたゆらぎが丁寧に丁寧に描写されているので、心をほんの少し突かれただけで、なにかが決壊してしまいそうな読書だった。 ぐっとくるシーンはたくさんあるのだけれど、個人的に一番良かったのは、智晴が自分の進路を自分で決めるところ。 由紀子も智晴も、ずっと人のために生きてきた。自分のこれからを自分の思いだけで決める、その清々しさが尊かった。続きを読む
投稿日:2024.04.30
sakura
素敵な作品でした。 働く母の葛藤、複雑な家庭と家族の中で抱える子供の葛藤や揺れ動く感情がひとつひとつ丁寧に描かれていて、とても説得力のある文章でした。 長い年月を経て、家族の形は変わっても家族であるこ…とは変わらない、という言葉がじんわりと体の中に染み込んでいくような感覚でした。続きを読む
投稿日:2024.04.13
chisa
母が主人公で、母と父と幼い子供とすごす日々の前半部分と、長男が主人公の後半部分。母が強くなる様子や、長男の心の動きが優しくて、最後はうるうるした。
投稿日:2024.04.05
るい
めっっっっっちゃくちゃ良かった。 これは窪美澄さんにしか描けない、物語なんだと思う。 読み始めたら止まらないほど引き込まれました! 全然内容を知らないまま読み始めて、 タイトルから想像していた話とは全…く違った。 第一部では静かに、懇々と、育児のリアルを描いていく。 正直いうとまだ続くのか、まだ来るのか、、、 母・由紀子の心情が露わになります。 長いし読んでいて辛いところもありますが、 これがあるからこその第二部が活きる。 第二部では長男・智晴視点での家族のリアルが描かれています。 納得できない部分もある、それでもこれが『かぞくのかたち」なんだと智晴なりの答えを出す過程がとても気持ち良い。 これはなんだか"人生"だなぁ。 解説の白石一文さんが「実用に耐え得る小説」という言葉を用いてましたがまさにそれ。 読了感はとっても爽やかです。 やっぱ、窪美澄さんだいすき〜〜〜!続きを読む
投稿日:2024.03.16
おびのり
ストーリーに納得できないところは、ある。 優しく穏やかなれば、なんでも許されるんですかねって思う。 それでも、読ませる。 こういう家族の形を認めさせてしまう。 前半は、“はは”の視線。 普通の会社員…の家庭で一人娘として、おっとりと育った女性。家族で自営業の男性と結婚して一緒に働き始める。長男が生まれ、仕事が薄くなり、夫はタクシードライバーとなる。 家計を助けるため保育園に息子を預けて慣れない仕事を始める。ははは、将来を見据える。家庭の安定を求める。そのあたりから、穏やかな夫との間にズレが生じる。 後半は、高校生となった長男の視線。 長男は、父親譲りの優しさで、家事を受け持ち、双子の弟の面倒をみて、おまけに一人暮らしの祖父も気遣う。 そう、父親は飲食店に勤める外国人女性を好きになり、新しい家庭を築いたのだ。 父親は相変わらず優しげ。弟たちは、父を慕う。 新しい家庭には、国から呼び寄せた女の娘と自分の子供がいる。みんな、よく働き、助け合う良い家庭ではあるのだ。 脇目もふらず、働いて三人の子育てをする“はは”をどーしてくれるんですか。あれもこれもこの優しさだけに責任を持つ無責任な男が蒔いた種。 それでもみんな父親が好き。 もしかしたら、日本中にゴマンとありそうなリアル感に引き込まれた。 いろんな家族の形を認めさせるお話でした。 続きを読む
投稿日:2024.03.10
キキ
第一部が、重く長いなあと感じたが、この重く長いのがあるから、第2部が生きるのだとは、思った。 人の心の動きが丁寧に書かれた作品。
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