【感想】BLANK PAGE 空っぽを満たす旅

内田也哉子 / 文春e-book
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
2
7
2
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • てんもも

    てんもも

    内田也哉子さんの本を初めて読みました。
    対談する方たちの興味から、手に取りました。
    自分のいる世界では皆、遠くの人。
    その遠くの人の内面の一端を垣間見れたことは
    良かった。
    也哉子さんの立場も本人からしたら
    いろいろな思いもあるだろうが、
    ご両親ありきでできた本ですね。
    也哉子さんの文章はなんだか、ふわふわとした印象。
    大事なことを書いてるのに、何か心にささらない。
    私の今の気分と合わないのかなぁと。
    感じ方は人それぞれですね。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.02

  • もん

    もん

    内田裕也と樹木希林という親を持つ也哉子。両親を立て続けで亡くし空虚となった心に創刊される雑誌の連載を頼まれて対談、旅エッセイなど色々な形で生きること、死ぬこと、人との関わりについて話まとめた一冊。
    哉子さんの言葉選びが、どんどん美しくなる姿に相まって優しく素敵だ。
    挿絵も当時8歳だった玄兎ゲントくんのもの。
    今は亡き方との対談も含まれ、言葉の重み、人となりを考えさせられた。また読みたい一冊。

    体から不自由でも心が健やかでいることもできる。…自然と体に素直に従っていると、わりと健康でいられる気がすると言う。 谷川俊太郎氏
    父は哲学者の谷川徹三

    大きな視野で、小さなことをする、ってことなんだろうな

    子どもにはきれいなものだけではなく、自然の中の無秩序というか、わけのわからないものにも、意味があるのかないのかわからないものにも触れさせてる。

    僕はショックでした。犯人の言動の裏には、
    すべてのものには意味がなければならない、という暗黙の了解を持つ社会 p.94

    ☆☆「勉強しなさい」と言われず、「この人はオモシロイから、一度会っておきなさい」という母、希林さん p.96

    マイナスの出来事をプラスに変えることはできるはずで。人生も同じことです。養老孟司氏 p.100

    学校の先生から『髪は顔のフレームです』と細かく注意された時『そんなフレームはいらない』と坊主にした… ヤマザキマリ p. 183

    「あのね、ママ。あなたは今、すごい悪いものが出てるじゃない。その怒りをぼくが連動して電話の相手にぶつけたら、その人が嫌な気持ちになって、料理人や配達員にも伝わるかもしれない。あなたがそこで我慢すれば、4人が嫌な気持ちにならなくて済むんだよ。たかだかオムライスを30分遅く食べるかどうかのことで、怒っては損だよ」それから届けた配達員は2つ持ってくる…
    「こういうことですよ、あなたが声を荒げたところで…。結果、温かいオムライスが1つ増えたじゃないですか」 息子との会話より 笑 p.186

    ☆社会でいろいろあっても、どんな困難と向き合わされても、それでも生きることを心から謳歌する大人が家にいるのは、大変頼もしいことである。空や草を見て「地球はすごいねぇ、美しいねぇ」と呟ける大人がそばにいるだけで、子どもは生きる逞しさを身につけられるものなのだ p.187

    窪島誠一郎、上田市の無言館創始者。
    実の父親が水上勉、初め会ったのが父58, 本人36歳
    戦時中の生活苦から手放し、子供のいない靴屋夫婦の実子として育てられた。 p.215

    伊藤比呂美、詩人、お経の現代語訳に注力中…
    南無妙法蓮華経、「南無」お任せしますという呼びかけ「妙」素晴らしい!つまり、素晴らしい法華経と言っている p.223
    続きを読む

    投稿日:2024.04.23

  • こっとん

    こっとん

    私は多分、内田也哉子さんが好きなのだと思う。
    彼女がテレビなどに出ているとどうにも気になって見てしまう。きっと、こういうのってファンだってことなんだろうと思う。
    思い返してみれば、樹木希林さんのこともいつも気になっていたような気がする。こうなってくると本木雅弘さんのことも気になってきちゃうんだよなぁ。シブがき隊ではヤッくん派だったけれども(歳がバレるー(^∀^;))
    内田也哉子さんとの出会いは彼女が翻訳した「たいせつなこと」という絵本でした。
    息子に何度も何度も読み聞かせをした絵本。
    最後のページで、毎回こちらが泣きそうになってしまって、変な声で読んでいました( ˊᵕˋ ;)
    とってもステキな絵本で、読んでいて心地よかったのは、きっと日本語の言い回しのおかげなのかなぁ、と思います。
    テレビで見る内田也哉子さんも、いつも独特のテンポと言葉遣いで、なんだか聞き入ってしまうのですよね。
    本書もそんな内田也哉子さんの言葉そのままで、彼女の言葉を聞いているようにゆっくりゆっくりと読み進めました。なんだかサラサラーっと読んでしまうのはもったいない言い回しなのです。
    ……本の内容というよりは、自分がどれだけ内田也哉子ファンなのかってことをただただ羅列してるだけになってるなぁヘヘッ(≦^^≧)
    Eテレで放送している「no art,no life 」という番組も毎週見ています。ナレーターの彼女の声が心地いいんですよね。
    ←どんだけファンなの(≧∇≦)
    続きを読む

    投稿日:2024.03.29

  • ニッコリマッコリ

    ニッコリマッコリ

    小泉今日子の推薦本にあり、心に懸かり店頭で見つけ購入。滑らかなのに独特の表現で読ませる文才に引き込まれる。冒頭のDriving My Motherから時系列だが、読み進めるにつけ、心境の変化が何となく窺える。印象深い対談は中野信子と石内都。対話の文字起こしもいいが、対談前後も心に忍び込むような表現。続きを読む

    投稿日:2024.03.20

  • かぎ

    かぎ

    初めて手に取った彼女の本はこちらが勝手に作ったほのぼのとしたイメージとは全く異なる対談スタイルで深くて繊細で驚くような筆力にグイグイ引き込まれ、あっという間に読了。
    良くも悪くもついて回る家族のイメージ、だからこその人との縁が繋がっているのも事実。私の中で内田也哉子の名がインプットされた大切な1冊。続きを読む

    投稿日:2024.03.14

  • Rika

    Rika

    この本こそ、すごく読書の拡張に繋がりそう。
    私は樹木希林さん(は名前と顔だけ知っている)とか内田裕也さんとか全く知らないけど、その二人の子というのはさらに知らない、旦那さんのことも知らずに買った。

    でもでも、なんか、深い。
    抽象的なわかるようなよくわからないような。。。
    対談している十五人の中で、私は名前を知っているぐらいだったら五人ぐらいだけど、どなたもさすがすごいと思える人ばっかり。
    対談の中で、樹木希林さん、内田也哉子さんをたくさん感じる。
    対談の相手の方たちの生き方、いろんな知恵、こだわりなどかっこいいと思える。

    これは、またじっくり、人生で何度も再読する予感がする。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.05

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。