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佐々木裕一 / 双葉文庫 (2件のレビュー)
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マミ
新・浪人若さま新見左近 シリーズ15 元禄16年(1703)11月23日深夜に、大地震が起きた。 年が明け、江戸の町では、至る所、修復の兆しが見えているが、米の値上がりが、市民を苦しめていた。 …その上、将軍綱吉の愛娘、鶴姫が、疱瘡に罹り、命を落としてしまった。 鶴姫の婿、紀州藩主・徳川綱教を次の将軍に据えようとしていた綱吉だが、その目論見も風前の灯。 1704年と言えば、家宣と名を改めた年。 そろそろ、終わり近くなって来たか。続きを読む
投稿日:2024.02.02
浩太
4篇だが、標題の「公方の宝」のでは疱瘡に苦しめられた江戸での騒動のように暗い話題が続く。公方の娘婿の当て馬にされていた新見左近であったが、娘が疱瘡で亡くなってしまったので、大きな転機になるかと思ったが…、今作ではまだ将軍への道が見えない。 「消えたお救い米」では、元禄の大地震後に幕府より下げ渡された米が何処かに消えた話し。お米奉行と米屋の結託した仕業と思われたが、蔭で・・? 「逆恨み」 友人の処に遊びに出かけた左近が争いに巻き込まれる。一方を助けたことで相手方より逆恨みされる。相手方には深い訳があり、大身旗本の悪巧みに結び付く。 「陰膳の女」 権八夫婦の長屋に訳ありの女が住み着いた。お琴が訪ねて友人となり、事情を聴くと小身旗本で義母と小姑に家を追い出されたそう。小さな騒動に右近が関わる。 前シリーズが14冊、新シリーズが15冊目。将軍への道はまだまだだろうか?続きを読む
投稿日:2023.12.20
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