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永井紗耶子 / 小学館文庫 (4件のレビュー)
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ANZU
吉原花魁のむくろを金四郎が見つけたところから物語りは始まる。江戸時代の身分制度のしがらみに苦しむ人達。浮世絵師らと共に真相に迫って行く金四郎も又旗本の身分でありながら芝居小屋の笛吹き見習いとして長屋で…暮らしている。東山裁きは有名だがそれは後のこと、この話はまだ若い金四郎の物語。続きを読む
投稿日:2024.05.06
知之介
「絡繰り」とは社会のシステムのことと解説の末国善己氏に教えられた。いまを生きる私たちも様々な絡繰りに絡めとられて生きている。本書の登場人物の悩みや苦しさは現代とあい通じる。つぶされずにどう生きるか。自…分という主体を失わずに前を向くしかないと思った。続きを読む
投稿日:2024.03.18
さえ
このレビューはネタバレを含みます
旗本の息子でありながら、訳あって歌舞伎森田座で、笛方が見習いとして町に暮らしている遠山金四郎。 早朝の田んぼで花魁の骸をみつけ、花魁殺しの下手人探しをする羽目になる。 真相を探る金四郎。 関わった人々の知られざる過去が明らかになり、自分自身の境遇と重なる部分を感じた金四郎は苦悩する…。 江戸の町人達の生活の様子が色鮮やかに描かれており、時代物好きな私としては大変楽しめた。 あの遠山の金さんの若かりし頃のお話。 名奉行と言われる所以が少しわかったような気がします。
投稿日:2024.03.12
neneyoko
著者の小説は”木挽町のあだ討ち”からの2冊目。 今回も芝居小屋の”森田屋”は出でくるけど話し登場人物はまったく違う。 金四郎(武士だけど、実家をを出て町人として”芝居小屋の笛吹の見習い”)が正面向いて…刺されて死んでいた遊女の雛菊の死の真相をたどっていくというもの。 この時代の女性っていくら武士の地位にあっても両親が亡くなって家が没落してしまえば遊郭に売られていってしまって 死んだあとも遊女ってことで簡単に葬られてしまうなんてね。 その心中しそこねた男(雛菊のただの客のひとり)死にたい男と刀で人を刺殺したい男の間をこの金四郎の活躍でどうにか収めるという話し。 絵描きの国貞や金四郎を預かる南畝先生など魅力的な登場人物たちもいい。 旗本って武士の中でも上の方なんだね。 この本を読むまでそれも知らなかったわ。続きを読む
投稿日:2024.02.23
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