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北村滋 / 文春e-book (7件のレビュー)
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くま
日本の外事警察、インテリジェンスの代表的人物とも言える北村氏が記したリアリティのある記録書。 昭和後期以降の日本のインテリジェンスのメインストリームを捉えることができる。 日本の外事警察は国家の関心…事項や治安・安全保障のリスクを捉えて活動している。 日本のインテリジェンスを事実上取り仕切っているのは警察と言っても過言ではないだろう。 対外的なインテリジェンス機関等との接点にもなる。 国内のスパイ活動も良く監視、検挙できているようにも思う。 海外との関係がある国内所在の団体へのアクションも適切と思われる。 北村氏の功績としては、第二次安倍政権で内閣情報官として特定秘密保護法の制定への貢献もある。 しかしながら、 シンプルな感想レベルだが、 この書籍をベースにすると、 日本のインテリジェンスコミュニティの連携はとても高度とは言えない、 外事警察の活動領域として国内の組織が対象になる、 情報収集の起点が海外機関からの情報提供やヒューミントに頼りやすい、 そして、日本の安全保障へのリスクとなる組織や国家に対する工作、監視といった能力は劣後している、 という印象を受けた。 実体はインテリジェンスコミュニティ各機関で各々能力を整備し、補完しているのだとは思うが、、 内閣のNSCの配下でインテリジェンスコミュニティがうまく連携して、 ヒューミント、イミント、シギント、オシント、その他情報を収集分析し、政策決定者に伝達し、 味方の保全も守りながら、 国内外のアクターを監視、工作するような絵姿には遠いのだと思う。 北村氏をはじめとした数々のインテリジェンスオフィサーが築き上げた土台から、さらに日本のインテリジェンスが成長していくことを期待したい。 続きを読む
投稿日:2024.03.16
ありんこ
2024.3.1 著者の信念と熱い思いが伝わってきます。一つ一つのエピソードに外事警察の凄みを感じました。外事警察が担ってきた大量破壊兵器関連の捜査と立証の困難さを痛感しましたが、一方で、大川原化工機…事件のような冤罪は外事警察の体質から必然的に生じたものだと感じました。続きを読む
投稿日:2024.03.04
yashiti1
実際に起きた事件の裏側がわかる内容だったので面白かったが、秘録というほどのものではなかったかも? 少し期待外れでした。 最後の安倍さんとのエピソードは、安倍さんの人柄がよくわかり、感動的でした。
投稿日:2024.02.27
イケダケンジ
実に面白い。国家権力の中枢にいた人間の思考回路がよく分かる。森功著「国商 最後のフィクサー葛西敬之」や「安倍晋三回顧録」などと合わせて読むと、さらに面白いだろう。 特に、プーチン氏の「センス」を指摘…するくだりや、サリン事件や福島原発事故に強い関心を示す米国の国家意志を推察するところ。張り詰めた世界にいつづけた人間ならではの、冷徹で鋭い、そしてある意味フェアな視点があるように感じた。続きを読む
投稿日:2024.02.16
ichiroh0157
北朝鮮による誘拐事件から始まってそれから後の種々の大きな事件を著したフィクション。日本人にとっては忘れられない大きな事件の外事警察の方々のご苦労は大変だったろう。しかし小生の人生の中では忘れられないも…のだった。続きを読む
投稿日:2024.01.17
kun92
元日本版NSCの局長。 面倒臭い奴らとの、目に見えない闘争。 正直、物足りない内容。まだ書けないこともいっぱいあるんだろうなと言う印象。 それに、日本には絶対にスパイ防止関係法令が必要ということ。… よく言われるが、「要らない」というのは、スパイかその支援者。 問題があるのであれば、削除する工夫はいるのだろうが、大体において、先進国で日本だけないという事実をちゃんと考えれば、それだけで必要性がわかるでしょうに。 どうすんだよ。続きを読む
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