【感想】科学文明の起源―近代世界を生んだグローバルな科学の歴史

ジェイムズポスケット, 水谷淳 / 東洋経済新報社
(2件のレビュー)

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  • まりも

    まりも

    欧米中心で語られる科学史を、そうではなくグローバルな相互関係で発展してきたことを明らかにする。コペルニクスの地動説はサマルカンドでの天体観測の成果に由来すること、新大陸発見後の博物学は現地の知識に大きく依存していたこと、量子力学の発展も日本や中国の研究者に由来する部分があることなどの事例がこれでもかと紹介される。また、科学も社会的な人間の営みであるので、社会情勢や政治による影響を受ける。例えば、植民地経営の一環で博物学が発展したことや、新興国や植民地では国力増進や独立のために科学力が重視されたことなどが紹介されている。
    しかし、本書は欧米中心でないことの証左をかき集めた印象もあり、何故これまで欧米が科学の中心として見做されてきたのかや科学の発展にとって重要となるファクターやデータの分析などは少なく物足りない感じがした。
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    投稿日:2024.05.11

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    はしがき―近代科学の起源
    第1部 科学革命 1450年頃~1700年頃(新世界との出合い;天文学の興隆)
    第2部 帝国と啓蒙 1650年頃~1800年頃(ニュートンの発見を導いたもの;経済のための博物学)
    第3部 資本主義と紛争 1790年頃~1914年(進化論と生存競争;ナショナリズムと国際主義)
    第4部 イデオロギーと戦争の余波 1914年~2000年頃(政治の時代の物理学;冷戦と遺伝学)
    エピローグ―科学の未来
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    投稿日:2024.02.19

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