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山本巧次 / 幻冬舎時代小説文庫 (1件のレビュー)
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fattycatlover
このレビューはネタバレを含みます
入舟長屋おみわの七作目。 これが最後なんて。 おみわが夫婦になれたのは良かったが、寂しい限りだ。 どおりで今回は長屋が売りに出されるという大きな話なわけだ。 家主の小間物問屋の家業に問題が発生して、 裏手のつぶれた店を買い取った材木問屋が長屋ごと買い取ると言う話が持ち上がる。 買い手の若旦那はいい男で、しかもおみわにどうも気があるらしい。 そんな良い話の最中に、つぶれた店の店主の息子が殺される。 長屋のまわりを嗅ぎまわる怪しい男も出てきて雲行きが怪しくなってきて…。 襖割りの異名が追加になったうえ、 また失恋したおみわに求婚してくれたのは、 おみわ最強伝説のはじまり、大川に投げ込んだ男だった。 そこ来たか、という感じ。 若旦那に目がハートになっていたおみわの側で、 彼女のことを心配してくれた良い人が婿に来てくれて良かったね、お美和さん。
投稿日:2024.04.07
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