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寺地はるな / 双葉文庫 (29件のレビュー)
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やび
三十路目前にして、中学のいつめんと十何年ぶりの再会を果たす三人の話。それぞれが、どうして自分はあの人じゃないんだろう、自分なんか〜と思ってるけどその人もあなたが羨ましかったりするんだよ〜〜っていうのが…三人それぞれの視点だからこそよく分かる。自己卑下からのジメっとした部分もありながら、分かるぅ〜部分の安心感、確かにそうだな〜の発見から、自分も前向きになりたいという読後にさせられた。 長所と短所は紙一重だし、自分のことを幸せにするのも不幸にするのも自分しかいねぇんだなってなりました。(解説も強烈で良かった) 寺地さん、ありがとう。続きを読む
投稿日:2024.05.14
あつしお
ずるわるな部分、誰にでもあるよね… そして月日が経つと、自分や他人のそう言う所も許せるようになっているな~っと気付かされた小説でした。
投稿日:2024.05.05
あっきー
「ずるくないやつは、どこにもおらんよ」 そう、おらんおらん 30になっても天が天のままで藤生とミナは救われたかも でもお人形さんのようだったミナが強い女性になって浮立になかば強引に集合をかけたのが面白…い 「くだりの階段が苦手な男」がでてくる小説は、たぶん天の衝撃のデビュー作になることはないだろう それでも天は、きっと書き上げるだろう続きを読む
投稿日:2024.04.17
栞
いい本だった。 人を見て羨ましいという気持ちは誰にでもあるだろうけど、羨ましいと思う人にも色々な思いもある。 隣の芝生は青く見えるって感じかなぁ。 私のように人と比べて落ち込みやすい人にはなかなかガツ…ンとくる小説だった。続きを読む
投稿日:2024.04.14
とうふ
個性的と言われる天、良い子に囚われているミナ、天にひかれる藤生の3人の視点から、誰かを羨む気持ちを描く。読者は3者の視点を客観的に見れるので隣の芝は青く見えるよなあと思えるが、本人たちの心の葛藤に共感…できる。(わたしたちだって人生においては客観的になんてなれない)この小説では、登場人物が最後の手紙開封のシーンで客観的視点を持てる構成になっているけれど。 三人全員自分の醜さをきちんと理解しているところがいい。わたしは自分を正当化しちゃう癖があるけど、三人はヒトの狡猾さや気持ち悪さみたいなところを自覚していてすごくよい。 俗に言う自分の弱さを受け入れる的なことだと思うけど、そんな安易な日本語じゃ伝わらない感情が本から伝わってくる。ヒトはいろいろ気持ち悪くてずるくて悪いことがたくさんあるけど、それがわたしを引き受けるってこと。わるくてもずるくてもバチは当たらないらしいからこのままで大丈夫だよ、みたいな話。言葉にすると陳腐になっちゃう。 人は見たいように他人を見る。わたしは理想を人に投影するんじゃなくて、相手のありのままを見れるようになりたい。あと、自分の狡猾さもきちんと理解したい(理解しつつあんまり自己嫌悪にならないように) あと、他人は自分の孤独を埋めるために存在するわけじゃない的な言葉、すっごいいい。人を自分のために利用しすぎるのはよくない続きを読む
投稿日:2024.04.09
ちみる
Audibleにて。 佐賀の片田舎で繰り広げられる三角関係と成長が描かれた感動の長編小説。 閉塞的な村から逃れた主人公の天が、中学時代の友人ミナと藤生との関係に揺れ動きながら、自分と他人、そして過去と…現在と向き合っていく… 友情や恋愛に絡んだ思いや、他者への憧れと自己の受容の葛藤が丁寧に描かれ、登場人物たちの心情に共感しながら物語に引き込まれていった。 田舎と都会、自分と他者、夢と現実といった対立する要素に触れながら、三人が歩み寄る姿に勇気と希望を感じさせてくれる。 他者と自分を見つめ直すきっかけとなる心温まる作品。 藤生の恋が特にもどかしかった…続きを読む
投稿日:2024.03.27
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