【感想】この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

永井 路子 / 朝日文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ヨムヨム

    ヨムヨム

    このころの政治って、権力を持つこと、権力を自分の子どもに受け継がせることに必死なのね。あれっ、今も同じ?

    投稿日:2024.05.23

  • kitano

    kitano

    このレビューはネタバレを含みます

    古典を習い大鏡に面白さを見出す才女が描く王朝小説
    タイトルになっている「この世をば 我が世とぞ思ふ 
    望月の 欠けたることも なしと思へば」でラストを
    飾る構成、本書は上下巻の下巻・・・上巻は後日w
    歌は、長女彰子(一条天皇)二女研子(三条天皇)四
    女威子(後一条天皇)五女嬉子(春宮嬪=御朱雀天皇)と四女までの喜び(威子立后宣下)を宴で詠んだ歌
    章毎に視線が変わるので若干の違和感があるものの、
    史実を複眼的に別方向からとらまえていて面白い
    永井路子先生の政治状況・人間関係から推測して描く
    物語は、最近読み漁っている学者さんの論と差は無く
    本当に史料に親しみ研究されていると頭が下がる

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.09

  • yuko-romarin

    yuko-romarin

    道長に華がないから読むのがモタモタした。
    期待していた紫式部は倫子さまと侍女との間の噂話にしか出て来なくて…ちょっとガッカリ。

    投稿日:2024.05.06

  • ポチ子

    ポチ子

    この時代は学校の歴史教科書からの道長、伊周ぐらいの知識だったので、そのまわりの登場人物や天皇との関係が理解できたのがよかったです。
    摂関期のトップにのぼりつめた藤原道長ですが、この時代結局は多産で長命な家系の女性と結婚できたのがライバルに差をつけた最大のポイントかなあとおもいました。
    京都の内裏周辺の限られた地域で登場人物もだいたい血縁、さぞかし心理的な軋轢や鬱屈も多かろうなあ、日記に毒吐きたくなるだろうなあ、という世界でした。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.26

  • 真琴

    真琴

    「この世をばわが世とぞ思ふ望月の〜」と有名な歌を残し栄華を極めた藤原道長の物語。平凡で気分の浮き沈みが顕著で容姿もパッとしないという人間味ある道長が描かれていた。姉の詮子をはじめ、妻の倫子、娘の彰子と女性も政治に与える力が大きかったのですね。女房や乳母も。この世のすべてを手に入れたような道長ですが、どこか満たされずこの世に未練を残し生涯を閉じたようにも思えた。「井の中の蛙」の人なのかなとも。私の中の道長のイメージが変わりました。続きを読む

    投稿日:2024.02.26

  • えいじ

    えいじ

    このレビューはネタバレを含みます

    平安時代は政争の時代と思っていたが、その通りの展開。武器を持って戦う描写はなくとも、めくるページめくるページに戦いの跡がある。その中でも栄華を勝ちとったのが、自らを平凡と称する本作の主人公なのも歴史小説の面白いところ。光る君へを見るにあたって読んでおくと、更に感情移入しやすくなるかも。

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    投稿日:2024.02.25

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