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今野敏 / 文春文庫 (41件のレビュー)
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すずきたかひろ
隠蔽捜査シリーズが大好きで、初めてこの倉島警部補シリーズを読んだ。こちらは公安が舞台ということで、隠蔽捜査とは全く違った警視庁の姿を教えていただいた。 舞台が変わっても今野敏さんの小気味よいストーリー…は全く変わらず、この小説も他の小説同様、一気に読み進めた。 2000年ころが舞台となっているが、日本とロシア、日本と外国の「不況」についての感覚の違いは印象に残った。 主役三人の登場人物については、誰が主役でもおかしくない魅力を持っていた。 この後の作品での活躍も期待しつつ2作目を読みたい。続きを読む
投稿日:2023.12.29
そよかぜ
暗殺する側、される側、そして暗殺者を追う公安の三者の視点で話が進みます テンポよく展開するので、すぐに引き込まれます ロシアのスパイとは、日本の公安とは、色々興味深く勉強させていただきました
投稿日:2023.03.10
1387229番目の読書家
前半は、早く組長を殺せばいいのに。伸ばすナーと思いました。 最後の展開は、面白く一気に読み切りました。
投稿日:2022.08.05
うるとら
このレビューはネタバレを含みます
倉島警部補…公安の仕事に馴染めずに刑事に憧れ。 兵頭…元プロ野球選手ながら傷害事件が元でヤクザの道に。 ヴィクトル…元KGBながら明日の生活にも困る貧乏臭いぐらし この3人の人間臭さが面白い。倉島シリーズのめり込みそうです
投稿日:2021.07.25
yampuru
倉島、兵藤、ヴィクトルの3人の視点で物語が進むこの構成はおもしろいですね。読者はすべての事情を把握している、だけど各登場人物は相手のことを完全にはわかっていない、という情報の非対称性ゆえのおもしろさと…でもいえばよいでしょうか。 特にヴィクトルは自身が思っている以上にすでに捜査の手が伸びているわけで、そのことに本人が気付いていないときには「いやいやい、気付かれているよ」と思わずツッコミたくなってしまいます。 ただ、本作では暴力シーンが多く、またとてもリアルな描写で相手を痛めつける内容になっている点は好みがわかれるところでしょう。個人的には痛めつけられる相手の痛みやそのときの心情、絶望感を想像してしまって、どうも居心地が悪くなってしまいますね。 各視点の持ち主3人それぞれは仕事や現在の境遇に仕方なく甘んじている、でも本作の事件を通して心に火が付いたり、新しい人生を歩んだりと、ラストでは心機一転という結末を迎える”明るさ”が暴力シーンとは対照的な本作の救いのように思えました。続きを読む
投稿日:2021.02.24
だぶ
倉島シリーズの第一弾。 公安っていうところ(というか警察組織全般)はイメージでしか知らないが、倉島の意識や行動がリアルな感じがした。 エンターテインメントとしてもいつもどおりにハズレなく楽しめた。
投稿日:2019.03.26
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