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吉辺あくろ, 鴨志田一, 溝口ケージ / 電撃コミックスNEXT (1件のレビュー)
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タカツテム
かえで視点で描かれる本作、原作5巻部分からスタートするのではなく、咲太が麻衣と出会う前の時期から物語が始まる。それにより咲太とかえでの2人生活がどのようなものだったか見えてくるのが良いね 家にずっと…居るかえでにとって咲太となすのが居る生活は不変で安全 けれど、麻衣を始めとして咲太が多数の少女達を家に連れ込むようになった事が良い意味でかえでに影響を与えたのだと判りやすくなっているよ かえでが定めた目標は彼女の境遇を知らない人が見ればあまりに小さな目標と呆れる程のもの けれど、目標の最後に小さな字で「学校へ行く」と書いてある事で、それら前段階の目標がかえでにとって欠けてはならないものであり、最後の目標がとても勇気の要るものなのだと感じられるよ それに寄り添う咲太は当然として、麻衣やのどかがかえでの目標に係る勇気を察して手伝ってくれる展開は心温まる様子となるね 家の外に出るのも、誰かのお家に行くのも。かえでにとっては簡単な事ではなくて 熱や痣を出しても独り立ち目指して奮闘するかえでの成長には目を見張るものがあるね そのように出来る背景はかえでの勇気だけじゃなく、咲太が傍で見守っているという点もあるのだろうな 記憶を無くして自分を自分として見てくれる人なんて居ないと、誰にも心を預けられなかった生まれたばかりの頃、本当の彼女を見つけて「かえで」という名を与えてくれた かえでにとって咲太は兄であり恩人のようなもの そんな彼の為だから、かえでは奮闘できる。そのように再認識できる作品となったよ あんまり作品の流れとは関係ないのだけど、動物の作画が滅茶苦茶良いのは何か理由というか、こだわりが有ったりするんだろうか……?続きを読む
投稿日:2023.12.10
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