【感想】新しい封建制がやってくる―グローバル中流階級への警告

ジョエルコトキン, 中野剛志, 寺下滝郎 / 東洋経済新報社
(5件のレビュー)

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  • くれーぷ

    くれーぷ

    新しい都市形態はできるだけ大学時代の経験に近い生活いわば青年期の延長を再現するものとなる。まさに10年以上経ってもこんな感じの人ばっかりな気がする。面白かった。アメリカも日本もヨーロッパも先進国どこも同じだな。日本が一番良いかも。アジアのスイスのような国になれればいいけど。続きを読む

    投稿日:2024.05.06

  • jerico

    jerico

    有識者と呼ばれるアカデミックなエリート層と、テック企業を中心とする一部の上位の「新しい貴族」となった富裕層と、「新しい農奴、奴隷」となったその他大勢との溝は、経済格差や人種差別、LGBTQ、クリーンエネルギー、教育、少子化など、様々な問題が顕在化すればするほど、さらに大きくそして深くなっていく。
    そして民主主義勢力の大きな脅威となって台頭してきた、中国やロシアなどの権威主義的な国家。
    「封建制」という言葉の、新たな認識を突き付けられたような一冊。
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    投稿日:2024.03.28

  • yusuke0205

    yusuke0205

    本書は新しい封建制がやって来ると言うが、古い封建制と、「新しい」封建制とは、それぞれ、土地から利益を上げる仕組み、情報から利益を上げる仕組み、との違いがあり、それらの違いと類似点を見極めることが重要だと思う。続きを読む

    投稿日:2024.01.07

  • masami141

    masami141

    20231225-20240103 マイケル・リンドの「新しい階級闘争」に続けて夫から借りて読む。著者は最初に「新しい封建制」を「今日脱工業化経済の本で、富が少数者の手に集中する傾向がますます強まっている」アメリカその他の先進国で出現しつつある「新しい形の貴族制」であると規定している。以下の章では、歴史的な経緯を踏まえて、現在のグローバル経済下で、ごく少数の勝ち組(多くはIT経営者など)を除いて中流階級以下の大多数の人々が苦境に追いやられている、という現実を延々と事例を引いて紹介している。最終章では、何やらフランス革命前夜のような雰囲気を漂わせている。我々は”第三身分”なのだろうか?私が特にニヤッとしたのは”環境保護”に熱心なセレブが自家用ジェットを手放さないこと。エリートリベラルの独りよがりの押しつけはそうでない大多数の人々の生活のレベルを押し下げる方向に働くことが多いことも、そうだよなあ、と思った。
    あと、歴史を学ぶことは本当に大事だなと改めて思った。
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    投稿日:2023.12.25

  • taroi

    taroi

    新しい階級闘争と一緒に東洋経済で解説されていたので、入手。新しい階級闘争と結構被っているが、あっちは欧米、こっちは日本含めたアジアにも言及している。新自由主義とリベラルが結びついて「意識高い」(意識高い系ではない)層が、経済的、政治的、文化的に正論はいいことだを振りかざして来る有様が解説されている。こんな本を読んでいる時点で筆者も「意識高い系」に分類されちゃうのかもしれないが、それでも昨今抱いている違和感(LGBTqとかグリーンディールの欺瞞とかパレスチナ問題に対するアメリカの態度とか)に対して、明確に文字化してくれている。続きを読む

    投稿日:2023.12.07

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