【感想】万葉集(三)

佐竹昭広, 山田英雄, 工藤力男, 大谷雅夫, 山崎福之 / 岩波文庫
(2件のレビュー)

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  • magicspring

    magicspring

     高橋虫麻呂 (生没年未詳) は奈良初期から中期の歌人で、伝説を詠じた点に特色がある。下級官吏として常陸国 (茨城県、福島県に一部) に赴任、「常陸国風土記」の撰にもあずかったと伝えられている。
     『万葉集』(759年以後) は、虫麻呂の歌として、筑波山にかつて次のような群婚の習俗があったことを伝えている。

    鷲の住む 筑波の山の 裳羽服津(もはきつ)の その津の上に 率(あとも)ひて 未通女(をとめ)壮士(をとこ)の 往(ゆ)き集ひ かがふ嬥歌(かがひ)に 他妻(ひとづま)に 吾も交(まじ)らむ 我が妻に 他(ひと)も言問(ことど)へ この山を領(うしは)く神の昔より 禁(いさ)めぬ行事(わざ)ぞ 今日のみは めぐしもな見そ 言も咎(とが)むな

    鷲の住む筑波山の裳羽服津(もはきつ)の津に、若い男女が行き集まって楽しむ嬥歌(かがい)で、人の妻と私も交わるつもりだ、他の人も私の妻に言い寄ればよい。この山を治める神が、古来禁じてはいない行事である。今日だけは、見ないことにして咎めだてをすることはない。
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    投稿日:2021.05.28

  • Στέφανος

    Στέφανος

    巻第九◆巻第十◆巻第十一◆巻第十二

    校注:佐竹昭広(1927-2008、東京都、国文学者)、山田英雄(1920-2001、東京、国史学者)、工藤力男(1938-、秋田市、国語学者)、大谷雅夫(1951-、大阪府、国文学者) 、山崎福之(国文学者)続きを読む

    投稿日:2019.04.18

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