【感想】照子と瑠衣

井上荒野 / 祥伝社
(52件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
9
18
23
1
0

ブクログレビュー

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  • こっとん

    こっとん

    『照子と瑠衣』って、私の大好きな映画『テルマ&ルイーズ』へのオマージュ作品ですよね?
    この表紙の絵がもうそのものですよね?
    もう表紙だけでワクワクが止まりません(≧∇≦)
    映画の方は度肝を抜くラストシーンでしたが、こちらの作品では、この後どうなるんだろう?きっと楽しいことがたくさんあるんだろうなぁ、と思わせてくれるラスト。
    七十歳の輝子と瑠衣。幸せとは言えない生活を抜け出し、何もかもを捨てて二人で冒険の旅へ‥‥とはいっても、さすがは七十歳のマダム。当てのない旅なんかしませんよ。こちとら酸いも甘いも噛み分けちゃってますからʅ(◞‿◟)ʃ
    そんなこんなしてるところへ、まさかの『静子の日常』の宇陀川静子さんもサプライズ登場してくれるし、私のだーいすきなものがたくさん散りばめられた、とても素敵な作品でした。
    現実からの逃避行から始まった二人の物語も、ラストには何が楽しいんだか、なんだか幸せそうな二人の姿。こんな気持ちで老後を送れたら最高だな。
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    投稿日:2024.05.28

  • Puok

    Puok

    愉快痛快、そして女の友情にほろり

    70代女性2人の逃走劇
    モラハラ夫や介護ホームから抜け出し、自分を生きる2人の同級生照子と瑠衣

    最初の居住地を決める場面では「小説だわね」と思いつつも、2人の絆やアツい友情にグッとくる

    逃走の地の人々との出会いも魅力的な2人らしい展開

    こんなオトナの70代になりたいな

    照子と瑠衣
    テルマアンドルイーズ

    読んで楽しむスッキリ小説
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    投稿日:2024.05.22

  • しんた

    しんた

    タイトルからしてこれは日本版『テルマ&ルイーズ』なのだと気づく。あの二人も日本に産まれていたらこうなっていたのだろうか。
    疾走感溢れる話かと思いきや、二人の内心や人生のあれこれをじっくり描いていく。人は、死ぬその瞬間まで、否、その瞬間も「人」でどこかに行こうとするのだ。人生とは己の魂の旅路なのだ。続きを読む

    投稿日:2024.05.16

  • もちこ

    もちこ

    このレビューはネタバレを含みます

    パワフルでかわいいおばあちゃんたちの逃避行!
    70を過ぎても若々しくて、楽しむことを諦めない姿に元気をもらった!
    モラハラ気味な夫との生活と、老人ホームの窮屈な生活から逃げ出して、仲良しの二人組が協力して過ごす毎日。
    もう会えないと思っていた過去の想い人を探したり、初めての雪国での生活を困惑しながらも楽しんだり。
    最後にいきなり知らない女の子が登場して、「だれ?」と戸惑ったけれど、読み返してみたら「この人の…!」と納得。
    照子と瑠衣、二人の人生はまだまだたっぷりあるのだと想像できる終わり方が清々しかった。

    もうひとり、静子さんという魅力的なおばあちゃんが出てくるのだけれど、『静子の日常』ではこの方が主人公なのかな?関連していそうなので、こちらも読んでみたい。

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    投稿日:2024.05.14

  • Bikkie

    Bikkie

    多分、読売の書評をみて予約登録したのだと思うのですが、70歳の高齢女性二人の逃避行(冒険活劇?)な本書はメチャ面白かった。テーマ的に中高年女性には当然響くだろうし、アラ還以降の男性が読んでも、人生100年時代の生き方を示す一つのアイデアとして十分共感できるのではないかと。

    ベタですが、瑠衣の娘である冬子がマヤに入ってきて会うシーンはグッとくるものがあります(^^)。

    別なブクログユーザさんが『静子の日常』に言及しておられたので、読んでみようと思います。(井上さんは初読みだったので、その前に直木賞受賞作の「切羽へ」を読まねばなりませんが)
    続きを読む

    投稿日:2024.05.12

  • comma

    comma

    「テルマ&ルイーズ」でアメリカでも女性が働いて稼ぐって大変だなぁ~。
    と思っていたのに
    アメリカはどんどん女性が社会進出を果たして
    かたや日本は?
    ヨチヨチ進化?


    照子が寿朗との関係を解決しようと努力せずに、我慢して
    自分を殺して、寿朗に錯覚させたままバイバイという復讐という行為が、
    なんか、イヤ。

    被害者気分の方が、言葉を使って現状打破するより楽だから?


    瑠衣が冬子に何も告げずに居なくなるのも、
    なんか、イヤ。

    過去の後悔も引っくるめての
    今の自分なんだから、
    ハッピーエンドに落ち着かせない自分への罰?
    恨みごとを聞いて傷つきたくない?


    ふー。鼻息が荒くなっちゃう


    本は、読みやすくて面白かったです。

    ただジョージがブラピ?
    なんか、イヤ。









    続きを読む

    投稿日:2024.05.09

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