【感想】ハンティング・タイム

ジェフリー・ディーヴァー, 池田真紀子 / 文春e-book
(20件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
6
9
3
1
0

ブクログレビュー

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  • tokosan

    tokosan

    『静寂の叫び』で著者にハマって以降、見つけ次第読んでいたつもりが、ずいぶんと見落としていたようで、久しぶりのジェフリー・ディーヴァー。

    相変わらず冒頭から物凄くサスペンスフルで各方面に絶体絶命‥ハラハラドキドキ呼吸が荒くなるのをなだめながら一気に読了してから、あとがきで本作は懸賞金ハンターである主人公コルター・ショウのシリーズ4作目と知る。なるほど!それはそれで話は通じるけれど、やっぱり遡って読みたくなる。
    おもしろかった。
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    投稿日:2024.04.18

  • katz21

    katz21

    コルター・ショーが3部作で一区切りの後の新たな一篇。ライムのシリーズとは全く違う、アクション的な展開に最後までワクワクして楽しめました。登場人物の状況が複雑に絡み、二転三転するのはディーヴァならでは。

    投稿日:2024.03.18

  • たぁぼ

    たぁぼ

    コルター〜ショウシリーズはイマイチでしたが。この作品展もイマイチでした。
    なんか結末が見えていました。
    ジャンルでいうと何なんだろう、不思議なかんじです。
    作者の作品でいうとリンカーン〜ライムが懐かしいです。
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    投稿日:2024.03.01

  • 政子ちゃん

    政子ちゃん

    失礼ながらもうひとつのシリーズは飽きてしまった感があり、
    最近はもっぱらこちらのコルターさんシリーズを読んで楽しんでいます。
    お父様の死の真相までたどり着くにはあと何作かかるかわかりませんが
    付き合っていきたいと思います。続きを読む

    投稿日:2024.01.04

  • tetsuya44

    tetsuya44

    懸賞金ハンター、コルター・ショウのシリーズ第4巻。

    ハーモン・エナジー社のCEO、マーティ・ハーモンから依頼を受けたショウが、エンジニアのアリソン・パーカーと、その娘を探し出すストーリー。アリソンは、夫のジョン・メリットが刑期満了前に早期釈放され、彼女に復讐しようとしているとの情報で、娘を連れて姿を消した。

    出所したジョンと、雇われの殺し屋二人、そしてショウの3組がアリソンを追う。間一髪でアリソンに追いつけない、ジョンを捕らえられないショウ。そのスピード感と緊迫感が楽しい。そして、今回も思い込みと錯覚で、見事に驚かされる展開に。

    一方で、父と兄の謎は進展なく残念。
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    投稿日:2024.01.01

  • シュン

    シュン

     ディーヴァーの主力シリーズのリンカーン・ライムが、全身麻痺で動けないヒーロー(現代版アームチェア・ディテクティヴ)であるのに対し、近年になって登場したコルター・ショウはひとところに落ち着くことのない動く探偵である。初期シリーズであるジョン・ペラムに似ているが、そちらはロケ・ハンターという職業で、本シリーズ同様、米国内のあちこちに活躍の舞台を移していた。作者としてはペラムの進化型として、コルター・ショウのようなひとところに定住しない放浪型主人公を新たに生み出したのではないだろうか。

     当初三部完結と言われた本シリーズの三作目タイトルも『ファイナル・ツイスト』であり、内容的にもコルター・ショウの父や兄との関わりを軸に置いた作品であったこともあったことから、四作目の本書の登場は嬉しいサプライズであった。ショウの出生から父による特殊教育、兄との関係など、プライベイトな側面までもが明らかにされた『ファイナル・ツイスト』だったが、この『ハンティング・タイム』は、そうしたコルター・ショウが過去の因縁から放たれて、またも自由に仕事を請け負い、新たな土地フェリントン(架空?)を舞台にその個性的な活躍を見せてくれる、まさに超の付くほどのエンタメ作品である。

     ページを開いたら、止まらなくなる面白さは、そもそもディーヴァーの得手とするところだが、本作は近年のディーヴァー作品の中でもちょっと群を抜いたページターナーぶりを発揮しているように思う。それというのも、いつも追跡の側に立つコルター・ショウが、本作では命を狙われる母と娘を守るというガードマンの役割に追われる。彼らを追うのは、三年間の刑期を終えて娑婆に出て来たばかりの元夫であり父であり元刑事でもあるけっこう凄腕のジョン・メリットという不気味なキャラクターで、その複雑な人物造形は、本作の肝であるかもしれない。ジョンの他、二人組の残忍な殺し屋の追跡も受けることとなり、八方ふさがりのショーと母娘の逃避行は、母と娘と、父(追跡者)との愛憎の軋轢なども重奏的に加わって、実に読みごたえがある。

     今回はのっけからの逃走・追跡劇。しかも劇中、どんどん加わってゆく新たなキャラや、見た目通りではないキャラクター像と、思っていた通りではない数多くの真相により、読み手を嘲笑う如き騙しのテクニックを駆使しつつ、どのページも相当なノンストップ・アクションで終始している。「ドンデン返し20回超え(小社調べ)」との帯の宣伝文句が告げるように、ディーヴァーの最も得意とするところの作品である。アクションシーンも多いが、全体を締める緊張感がたまらない。久々に凄まじいまでのページターナー作品に出くわした思いである。
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    投稿日:2023.12.30

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