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マサト真希 / メディアワークス文庫 (2件のレビュー)
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いこ
このレビューはネタバレを含みます
お茶会に狩猟、果ては列車内での攻防戦などなど盛りだくさん。 アンジェリカの口調とキャラからもっとコメディ寄りの話になるのかと思いきや、割と頭脳戦だし、誰が敵で誰が味方かも分かりづらいし、タイトル通りの波乱な展開だった。 しかも案外アンジェリカが無双をしない。 失敗もしたし、ハラハラさせられることも多い。 単純な「主人公強ええ」系の物語ではないので、終盤まで安心して読めない怖さがあった。 ゆえに粗筋の文言にある「痛快逆転劇」かと言われると、ちょっと首を傾げたくはなったが。 痛快ではない、爽快感もない、とにかくハラハラしたよ。 それに、内容盛りだくさんなため、情報を整理しないといけないことも多く、こんがらがることも。 列車の話まで出てきたときは、違う世界観に来たのかと思ってしまうほど。 黒幕の正体には驚いたし、思ってもみないキャラが味方になってくれたりと意外性もあって楽しめた部分もある一方で、分かりづらい部分も多いなと思った作品だった。 個人的にはもう少し展開を絞ってくれた方が分かりやすかったかも。
投稿日:2023.10.07
メディアワークス文庫公式
スラム育ちの姫・アンジェリカは、美貌だが『母殺し』と悪名高い帝国の皇子に嫁ぐよう命じられる。逃亡作戦も失敗、強制送還された先で待ち構えていたのは――冷徹だが心優しい皇子と、波乱に満ちた結婚生活で!?
投稿日:2023.08.23
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