【感想】エレファントヘッド

白井智之 / 角川書店単行本
(146件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
44
34
36
17
2

ブクログレビュー

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  • Dr.(読多ー)あんころ猫

    Dr.(読多ー)あんころ猫

    次々と解き明かされる謎がなんどもひっくり帰っていく…。
    時間逆行という好きなテーマであることも含め非常に面白かったです。

    投稿日:2024.05.20

  • hyakki

    hyakki

    帯からどんなトリックで魅せてくれるのかと期待したのも束の間、グロさエグさに不快感半端なく私には合わない。何度か読むのやめようと思ったけどこのぶっ飛んだ展開がどう着地するのかが気になって一気に読み切るという、結果作者さんの思うツボで完敗。続きを読む

    投稿日:2024.05.20

  • Hi-chan57

    Hi-chan57

    このレビューはネタバレを含みます

    登場人物それぞれ(ただし、結局は同一人物)が自分にとって都合の良い論理を展開していく。それはとりもなおさず、作者にとって都合の良い論理である。さらには、最後に展開された論理も果たして本当なのかどうか、まだ作者に騙されているような気がしないでもない。
    前作同様、その都合の良さに、どれだけどっぷり浸れるかが、この作者を好きになれるかどうかの基準なのかもしれない。

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    投稿日:2024.05.19

  • ゆう

    ゆう

    これ、作者さん自身がシスマ打って書いてるんじゃないか、、、?と思ってしまうくらい、色々ぶっ飛んでる。

    高レビューだけど、やっぱりこの作者さんの作品は合わない!
    毎回読み終わって次回作は読まないぞ、と思ってるのに結局読んでる。

    作者さん頭が良すぎるのよ、凡人以下には付いていけない。
    ミステリーなんだけどSFで、たまに「なるほど!すごいトリック!」ってなるけどすぐ頭こんがらがる。
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    投稿日:2024.05.17

  • aqua

    aqua

    このレビューはネタバレを含みます

    あらすじも知らないまま読み始めたことが幸いして、スリリングな時間を過ごせた。
    しばらく読んでいて、「こういう感じの話かな」とジャンル分けしようとしても、先に進めばどんどん覆されていくのが新鮮な体験だった。どういう物語なのかを無意識に振り分けて読んでしまうのだけれど、この小説はそういうジャンルにとらわれない面白さがあった。
    最初、彩夏に言い寄っていると文哉に勘違いをされたくだりがあったけれど、話を追っていくとあながち間違いでもないのがリアルだと思った。他人からの印象って馬鹿にできないものだと思う。
    よく練られた構成で、伏線がたくさんあり、何パターンも用意されている推理は読み応えがあった。分岐を理解しながら話についていくのに必死だったけれど楽しかった。
    自分の罪を自分が暴くって面白い。こんな展開になるとは思わなかった。善悪の基準がなく頭の切れる象山だからこそ、分岐した自分たちを信用できないのも頷ける。たとえ力業でも自分の望みが叶えられれば他はどうでもいい、という強固な意思には傲慢さが全面に出ているけれど、この異様な物語の主人公としては最適だった。
    最後の最後まで追い詰められてシスマの泥沼にハマっていく象山が、ラストを飾るのに相応しい姿だと思った。

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    投稿日:2024.05.14

  • みいと

    みいと

    このレビューはネタバレを含みます

    特にネタバレ厳禁作品と聞いてあらすじすら読まずにそのまま読了!
    主人公の如く語り出した人物が精神病患者だし、ヒロインらしきアヤカは爆死してしまうし、読み始めの惹きの強さがいい。

    次の章にはあかやは生きてるし象山先生が語り手になっており回想か?先生心配性っぽいな、先生頭いいな、先生開示請求のために人轢いたな…と思ってたら人殺しが自然に始まり、あまりに自然すぎてそのページを読み終わってから「え」と声が出た。

    そこから語り手だからこそ当然のように、両親との過去、殺人の経歴、性欲発散のための暴行拉致強姦、遺体処理のために脅し、血のつながった娘への劣情などが明かされる。
    本当に倫理観のない主人公だし、頭の良い倫理観がないやつ同士で話しているためサクサクと会話は進むがその分ツッコミ役を読者が担うことになり、思わず笑ってしまう部分もあった。
    同じ自分から生まれたとはいえ結局は自分すらも私物化して利用する、自分が有利に立つなら裏をかいてやろうという価値観が全世界線の象山にもあって、巧妙で盛大な足の引っ張り合いをみているようだった。

    裏島なんかありそう…とか、この流れで犯人いないはないよな…がわかっても、ギミックも含め特殊すぎる内容なので推理はお手上げだった。読みながらわかった人いるのだろうか。

    エレファントヘッドという題名、表紙を噛み締める内容だった。

    読了後、トリックが理解しきれない部分があったので再度読んだが、強制性交の指名手配は確かに名前や詳細は記載されていなかったし、誤認するよう誘導されてた。
    刑事が雑談で話す事件や多重人格者のことや、裏島が診察で話す悪魔や能力の話も読み直すと面白い。

    象山のキャラもかなりキショ面白くて好きだしエンディングも納得、死亡シーンもグロさもありながら劇的に描かれていてよかった。
    特殊ギミックの中でも読みやすい文体と図解やまとめを定期的に挟んでくれるおかげで、読書初心者の私でも置いてけぼりにされたり読むのが疲れることがなかった。
    この小説書ける人の脳がどうなってるのかも気になってしまう。

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    投稿日:2024.05.13

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