新刊・予約
ランキング
セール
特集・キャンペーン
ジャンル一覧
詳細検索
0
小野はるか / 光文社キャラクター文庫 (1件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
いこ
このレビューはネタバレを含みます
旅という非日常の体験がデトックスになるのは、旅が好きな方なら頷ける感覚ではなかろうか。 自分もストレス発散、心のデトックスのために一人旅に向かうことも。 しかも、旅先でデトックス効果も期待できる山菜料理や森の木漏れ日に香りに「出合える」のだから最高だ。 リストラで荒んだ心体にはさぞ染み入ったに違いない。 「出会えた」のは物ばかりではないのだが、それはさておき。 心身共にボロボロになっていたまひろが、子供時代に10日間だけ過ごしたことのある福島の只見の旅館にて、癒されたり他のお客様のちょっとした謎に関わったりするお話。 その都度おいしそうな料理が出てくるし、只見の風景も描写されているので、読んでいるこちらも只見へ小旅行している気になれた。 読んでいてお腹すいてくるのは仕方ないとして。 ちょっとした謎解きは植物絡みがメイン。 探偵役は旅館の料理人兼若旦那。 特にもみじ天ぷらとコチョウランの話が印象的だった。 ただ彼とまひろの間にも実はちょっとした謎があって……これは作中にちょっとずつ伏線がはられていて、答え合わせはラストにどーんと。 ラストはね、もうヘタレめとは思っちゃったけど。 望みが、低すぎるのよ……そこが可愛くもあるか。 旅の醍醐味も十分感じられつつ、日常ミステリも堪能できる素敵な作品だった。 謎解きはほろっと泣けるのもあって、感情揺さぶられる点もデトックスに。 読んでいるこちらも癒されました。 取り敢えず、自分も味噌汁党に入党したい。 そして元上司はぶん殴ってもいいと思います、はい。
投稿日:2023.09.26
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。