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茂木健一郎, リベラル社 / リベラル社 (4件のレビュー)
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熊本 ててんご
ある意味、常識的な内容。他に迎合せず、自己判断重視、運動を続ける等、今の自分の生活と合致。マラソンと水泳という違いがあるが、有酸素運動という点、無心になる点等同じであろう。
投稿日:2024.03.27
Maipen Raita
茂木さんが実践してる脳科学的によいと思うことを紹介。でも運動脳は、アンデシュ・ハンセンのヒット作に乗っかった感が否めない。いってることは納得はいくのだが、でそれで?やなんで?といった疑問が解決されない…まま一方的に語られるだけで、読者は置いてけぼりに。ハンセンはマルチタスクに懐疑的だったが、茂木さんは推奨してたり。成功者の例は、後付け感が半端なく、なんかあまりテイクアウェイがなかった。続きを読む
投稿日:2023.11.26
Go Extreme
運動脳の鍛え方 (リベラル新書 005) 私たち人間にできてAIにできないことは何なのか。私は最近、このことばかり考えているのですが、私が出した結論、それは「動くこと」です。 AIは、身体性を持ちま…せんから、当然動くことはできません。でも、生身の肉体を持っている人間だからこそできるのは、「動く」ということ。 これを脳科学的に提唱するならば、これからの時代はダイナミックに動くことで脳を鍛え抜くことが、AIに負けない働き方や生き方ができるようになるということなのです。 脳と運動の関係性を教えてください。 1 運動は脳の健康に重要な役割を果たす 2 運動は認知機能を向上させる 3 運動はストレスやうつ病の緩和に役立つ 4 運動は老化や神経疾患の予防に役立つ 脳科学者として私が警鐘を鳴らしたいのは、「このまま運動不足の生活を送り続けると、脳はどんどん退化していく」ということです。ここで私が申し上げたいのは、「たとえ運動が嫌いでも、 たとえ続かなくても、運動を再定義して脳を活性化できる」ということです。 モビリティとは「動きやすさ」「可動性」「移動性」「流動性」などといった意昧を持っていますが、脳科学の知見から私が導き出したモビリティとは、「脳を活性化させて、社会の中でどう動いて、誰と会って、何を計画し、何を実行するのか」という能力のこと。この脳のモビリティを高めることで脳に効果的な運動効果を与え、活性化させていくのが本書の大きな狙いです。 1章 なぜ運動が脳にいいのか? そのメカニズムに迫る! 「有酸素運動は記憶力の改善や脳の健康維持、老化防止に役立っている可能性がある」と発表しています。 これと同様に、日本の筑波大学がおこなった硏究では、ゆっくりしたペ—スのウォ—キングやヨガのような「超低強度運動」を10分間おこなうと、 その直後に記憶力が向上することが明らかになりました。 皆さんはBDNF(脳由来神経栄養因子)という脳内物質をご存じでしょうか。BDNFとは、脳の神経細胞の成長や維持、再生などを促す物質で、記憶中枢である脳の海馬に多く発現するほか、血液中にも存在しています。 脳というのは、大きく分けると「大脳」「小脳」「脳幹」という3 つの部位で構成されています。脳全体のおよそ80%を占めているのが大脳です。 前頭葉は、別名「脳の司令塔」とも呼ばれており、考える、判断する、選択する、アイデアがひらめく、集中する、感情をコントロールするなど、私たちが社会で生き抜いていくための重要な働きを担っています。運動によって前頭葉を鍛えることができるのです。 自分の設定したゴールに向かい、何があっても諦めず做底的に戦い続ける。このやり抜くカというのは前頭葉の発達と相関関係があることが脳科学の研究でわかっているからです。 私は毎朝、10キロのランニングが日課です。 簡単に10 キロといいますが、アスリートでもない私が毎朝10キ口走るのは、はっきりいえば実は面倒くさいことなのです。 ですから、5 キロぐらいを通過するときに、「あ一、疲れてきたな。もう5 キロも走ったし、今日はここまでにしよう」 と、ついつい弱音を吐いてしまいそうになる私がいるのです。 でも、そこから「待てよ、ここはもうひと踏ん張りして10キロ走ってみるか! 」という決断と行動が取れるのは、やはり毎日走るという習慣によって「嫌なことから逃げずにやり抜く」ということを、脳や身体に覚え込ませているからです。 小出監督の長年の経験から見出した結論として、フルマラソンを失敗してしまう多くの原因はオーバーペースによるものだそうです。 2章 「脳のモビリティ」を高めると仕事も人生も好転しだす 能のモビリティとは、「能を活性化させて、 社会の中でどう動いて、 誰と会って、何を計画し、何を実行するのか」といった能力のことです。 描科学では「ディシジョン, ファティーグ」という言葉があるのですが、私たちの脳が一日におこなえる意思決定の^ は限られており、長時間意思決定をくり返していくと、だんだんと決定の質が下がっていくとう研究結果があります。そこでルーティンを取り入れることで、脳の負担を極力減らしているのです。 実はこのルーティンによって、もたらされる脳への効用があるのです。日々のルーティンによって脳に〃余力" が生まれ、自分にとって前向きな新しい行動に取り組むことができるようになるということです。 「朝起きたらすぐ動く」というル—ティンを身につけることで、 日中の時間に勉強でも仕事でも、 次から次へと新しいプロジェクトを推し進めていく感覚を養うことができるからです。 アニマルスピリッツとは、イギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズ氏が提唱した言葉で、「血気」「野心的意欲」「動物的な衝動」などと訳されます。 予測不可能なイーロン・マスク氏は、 まさに典型的なアニマルスビリッツの持ち主だといえます。なぜなら、彼はこれまでその野心に忠実に、新しいチャレンジをくり返してきたからです。 イーロン・マスク氏は何か新しいチャレンジをするときに、 ただやみくもに動いているわけではありません。彼は「クレバー/フーリッシュ・マトリクス」という、経営判断をする際に用いる判断軸を持っており、それによって「動く/ 動かない」「やる/ やらない」を決めているといわれます。 周りを気にせず動く勇気を持つこと" 脳の抑制がかかってしまう大抵の場合、周りの声や評価を意識することで、脳が身構えてしまうことが多いといえます。 結局のところ、倫理的なことを除けば、正しいとか間違っているというのは、 結果が出たときにしかわかりません。すべてのことは勇気を持って動いてみなければわからないのです。たとえ失敗しながらでも、恥をかきながらでも、自分から主体的に行動する勇気を持ってみてください。 私は長年の経験から脳のモビリティを高める、ある効果的な方法を編み出したからです。それは、「自分への無茶ぶり」というものです。自分への無茶ぶりをして、どんなことにもトップスピ—ドで取り組むのです。 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス。これを日本語に訳すと、「すべてのことをすべての埸所でやる」という意味になります。 私は、このエブリシング・エブリウエア・オール・アット・ワンスという題名、通称「エブエブ」のモ—ドで生きることが、脳のモビリティを高める秘訣だと考えたのです。 さまざまな選択肢が増えている現代社会において、「運動ができている」というのは、ある意味では人生を成功させる一つの指標といっても過言ではないからです。 「昨日までのことは忘れて、今日からまたベストを尽くせばいい」という気持ちをもつことが、運動を習慣化できるかどうかの非常に大きなポイントになってきます。 3章 「運動IQ」が高い人には3つの特徴がある 遂行機能とは、先を見通して情況の変化に臨機応変に対応しながら柔軟に行動する能力であり、瞬時に創造性を発揮する、新たな解決策を見出す、素早く作戦を変更するといった能力にあてはまります。 プロサッカー選手として一流になるための「瞬時に創造性を発揮する、 新たな解決策を見出す、 素早く作戦を変更する」といった遂行機能は、 まさに脳のモビリティの高さを証明しています。 実際に、運動IQを持ち合わせている人には、 ある共通した3つの特徴が挙げられます。 1ー出会いを力に変えて活動の幅を広げられる 2ー自分の限界を勝手に決めつけない 3ー肩書や組織に依存しない 行動主義心理学において、「結局は行動にしか意味がない」ということが提唱されており、そこから遡って物事を考えていく必要があると述べられています。 いうまでもありませんが、私たちは自分自身の「自由意志」によって、日々の行動を取捨選択したり、人生の大きな決断をしたりしています。 このセレンディピティを身につけるのはけっして難しいことではありません。セレンディピティは、「行動」「気づき」「受容」という3つのサイクルを回していくと、誰でも身につけることができるからです。 仕事においても、人生においても、 まずは行動することに意味がある。脳科学的なアプローチからいえば、 行動しながら考えればいいということ。悩んでいる時間と行動している時間とでは、ほとんどの人は、おそらく悩んでいる時間のほうが長いはずです。 どのようにガラスの天井を突き破ればいいのか。それは、「どんなことだって、 やってみなければわからない! 」と、 自分の考えと態度を変えて動くこと。それに尽きます。なぜなら、私たちの脳というのは、困難で不確実、リスクやプレッシャーがあるときにこそ、その底力が試されるものだからです。 むしろやる気というのは、ときに仕事や勉強でチャレンジするためのマイナスになってしまうことさえあるのです。 私たちの仕事や勉強におけるパフォーマンスは、日々の努力や習慣によって成り立っています。 そう考えれば、モビリティを高めるためのやる気という特別な感情は、脳自体は必要としていないということがよくわかるのではないでしょうか。 ここで大事なのは、平常心を持ってひたすら動き続けること。それこそが運動IQを手に入れるということの本質でもあるのです。 自分の限界を超えられる人、チャレンジ精神が旺盛な人というのは、たいていビジネスにおいても人生においても「それ自体」を楽しんでいる人が多いといえます。 ゆっくりでもいいので、確実に目の前の一つひとつ、達成感や喜びを積み重ねながらチャレンジすれば、ド—パミンサイクルがきっと回り出すはずです。 運動IQを手に入れる方法の3 つめは、「肩書や組織に依存しない」ということです。 AI時代における安全基地とは、個々の自信や 価値観などです。これこそが運動IQの指標ともなるのです。 プロジェクトごとに成果を上げていく。そのためには、運動IQを駆使してこうした座組みを考えて動ける人こそが、 世の中を変えることができるのではないかと強く感じているのです。 4章 集中力・直観力を磨いて自分の夢を具現化しよう モハメド・アリ集中法とはどのような集中法か。ひと言でいえば、何かに瞬間的に集中し、そこからぱっと離れて別のことに集中するという方法です。 多くの人が誤解していることの一つとして、 脳が集中モードに入るときと同じくらい、そこからいかに離れるかということも、近年の脳科学研究では重要視されているのです。それは集中に関する脳の特性が関係しています。 ばっと集中モードに入って、ぱっとその集中から離れる。まさに、 蝶のように舞い蜂のように刺すようなモハメド・アリのボクシングのような集中法が最新の脳科学的には望ましいのです。 情報過多により多くの情報を処理できず、脳の機能が低下してしまうことで判断力などが低下していることも挙げられます。こうしたなかでパフォーマンスを高めていくには、まさに蝶のように舞い蜂のように刺すような集中力が求められるのです。 どんな状況でも、たとえ邪魔が入ったとしても、このモハメド・アリの集中法の瞬間的な集中力で乗り切れる。それが脳の秘めた能力でもあるのです。 本来は「回転軸」という意味を持つ言葉なのですが、最近ではビジネス用語としても使われており、 シリコンバレ—などのベンチャ—企業では「方向転換」「軌道修正」といった意味で使われています。 軸足としてある一つのことに集中しながらも、ピボット的にもう片方の足で別の集中モ—ドをつくりだす。これからはそのようなハイブリッド型の集中力を発揮できる人のほうが、仕事のパフォ— マンスを向上させる時代なので AIを躯使した棋譜研究が藤井さんの强さの秘密でもあるれけですが、 藤井さんが対局のときに発揮するのが、まさにピボット集中法だといえます。 対局の際に、軸足は盤面に向かって驚くほどの集中力を発揮しつつも、頭の中ではAIを駆使した棋譜分析を集中しておこなっているのです。 これまでの全集中ではなく軸足で集中しつつも、もう片方の足で別の集中モードをつくりだすピボット的な集中力は、 いうまでもなく前頭葉の活性化によってもたらされるのです。 反田さんがピアノを弾いているときに特に意識していることは、「過去にはこう弾いていたけれど、じゃあなぜ、いまはこう弾いているのか。次はどう弾くべきか」ということを常に考えていないといけないとおっしゃったのがとても印象的でした。 曲の最高潮をどこに持っていくのか。そうした構成を考えながら演奏する。これもまさに、脳のモビリティがなせる業だといえるでしょう。頭の中で常に成功のイメ—ジを組み立ててどう動くべきかを考える。それは、ピアニストの演奏にとてもよく似ていると私は感じるのです。 アントニオ・ダマシオ氏が ガット・フィー リング(内臓感覚)ということを述べているのですが、これは身体感覚から来るシグナルを拾うことで、私たちは物事の判断をしているということなのです。 また、「シックスセンス(第六感)」と呼ばれる直観についても、身体感覚、内臓感覚のことを指すというのがダマシオ氏の説なのですが、 それが何を意味するかといえば、身体性をもって現場で行動したり、決断したりという場数を踏むことで、直観を磨き続けなければならないということです。 とにかく自分の気持ちに正直に、「好き嫌い」を大事にしてみる。それはAIにも計り知れないあなた自身の可能性につながっていきます。 特に、「嫌い」という感覚よりも、まずは「好き」という感覚を磨いてみてください。 それによってあなたの直観力は研ぎ澄まされていくはずです。 孫さんにしても村上さんにしても、その成功は、 自分をどこに置いてビジネスを推し進めていくかをイメ—ジし、それを具体的な行動へと結び付けたからでしたが、それこそが脳のモビリティだといえます。 「ハルシネ—ション」、つまり、自分の近未来を空想できるかがポイントとなってくるのです。人工知能研究でも注目される「ハルシネ—ション」は、 創造性との関連で再評価されています。 よく自己啓発本などで、「具体的にイメージすればするほど夢は実現しやすくなる」といったことが書いてありますが、実は脳科学的にもそれは正しいといえます。なぜなら、イメ—ジに関わることは脳の「頭頂葉」という部位が司っており、 イメ—ジしたことを具現化する能力に長けている人ほど頭頂葉の働きがしっかりしているので、自分の思いを実現しやすくなるのです。 5章 茂木流ストレス撃退法と強いメンタルのつくり方 複雑かつ多様な働き方が浸透しつつある現代、ビジネスパーソンにとってメンタルを鍛えることの重要性が高まっています。 心身の状態は仕事のパフォ— マンスに直結するからこそ、メンタルを鍛える必要性に迫られている。そのように私は感じています。 そうした中でも、心が折れず、いかにメンタルモンスターになれるのか。一番大事なことは、やはりこれまで述べてきた「前頭葉を強化する」ことです。 現代社会において、「耐えることは美徳」とされることもありますが、我慢し続けて強いストレスを長期的に受けていると、自分の脳がダメ—ジを受けてしまうかもしれないということを認識する必要があるのです。 ある研究データによると、定期的に走っている人はストレスレベルが低く、認知症の発症率も低いそうです。 もちろん、それだけではありません。 ランニングは、ウォーキング以上に身体の新陳代謝を活発にします。 朝の時間のランニングは脳のバランスを取り、記憶や思考を整理し、精神のメンテナンスもおこなってくれる。まさに理想の運動といえるわけです。 自分がコントロ—ルできることについてはベストを尽くし、 コントロ—ルできないことについては潔く諦める。このような仕分けさえできていれば、ストレスは大幅に軽減できるというのが、 私が考える脳科学的ストレス撃退法なのです。 他人の目や他人の評価ばかりを気にしているというのであれば、「相手の期待に応えるよりも、 まず、自分の気持ちを優先させる」というようにマインドチェンジをしてみてほしいと思います。 こうしたレジリエンス力を高めるためにはどうすればいいのか。私は、「柔軟性」と「楽観性」という、 いわば〃二刀流" のメンタルコントロ—ルを身につけることをおすすめしています。 ヘイルメリーパスとは、アメリカンフットボールの試合終盤に、負けているチームがイチかバチかの神頼みを込めて、無謀なタッチダウンパスを狙うプレーです。 それまではまったく興味がなかったことをイチかバチか受け入れ、 ダイナミックに動いてきたからこそ、いまの私があると思っています。 やはり、「人生はイチかバチか、動いたもん勝ち! 」というのが、この本で皆さんに最後にお伝えしたいことです。続きを読む
投稿日:2023.10.04
kameCRZ
ゆっくりしたペースのウォーキングやヨガのような超低強度運動を10分間行うと、その直後に記憶力が向上することが明らかなりました。 心が折れず、いかにメンタルモンスターにやれるか。一番大事なことは、前…頭葉を強化することです。 朝の時間のランニングは脳のバランスを取り、記憶や思考を整理し、精神のメンテナンスもおこなってくれる。まさに理想の運動といえるわけです。 自分がコントロールできることについてはベストを尽くし、コントロールできないことについては潔く諦める。このような仕分けさえできていれば、ストレスは大幅に軽減できる。続きを読む
投稿日:2023.09.05
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