【感想】青を抱く

一穂ミチ / 角川文庫
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
4
12
6
2
0

ブクログレビュー

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  • ふーた

    ふーた

    全体的に「青」を感じるものが散りばめられていて綺麗だった。それは青空だったり、青い海だったり、名前に青という文字が入っていたり、ひと夏の青春のような時間だったり。青に対するこだわりを感じた。
    内容自体は少し重めで、植物状態の方がいる家族やLGBTQに関わること。
    それでも、宗清と泉のふたりが触れ合うシーンでは少女漫画のようなトキメキを感じ、前半で集めた点が後半で線になって繋がった時にはびっくりした。私の中ではとても満足度の高い1冊だった。
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    投稿日:2024.04.14

  • たまむすび

    たまむすび

    このレビューはネタバレを含みます

    感動系BL。正にそれ。
    恋愛感情の描写が深くて表紙の如く青のイメージ。
    血よりも濃いもの。
    不思議な血の濃さ。
    どちらもわかるよ。

    こうだったらいいな、という展開で良かった。何と言うか、憧れる。

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    投稿日:2024.03.25

  • ふう

    ふう

    テーマがテーマなだけあるし、
    一穂さんならこの終わらせ方以外も選べる
    と思うけれど、最後には明るさを見せてくれる
    のが、強さで優しさだなぁと思いました。

    投稿日:2024.03.24

  • 秘 密

    秘 密

    このレビューはネタバレを含みます

    とにかく心に刺さる言葉がたくさんあったし、描写が綺麗すぎて青や海って美しいなぁなんて心底感じた…その二つとBLが好きな方はもう読むしかないです。
    この前物理の授業で先生が、水は温まりにくく冷めにくいから、冬の海は砂浜があたたかいんだよね、と話していて、そういえば冬の海って行ったことないなー行きたいなーなんて思ってたちょうどその時にこの小説を読み出して、読んでいる時だけでも海に行った気分になれてよかった。
    宗清がこの街に来たのはきっとなにか理由はあるんだろうな…とは思っていたけど、この展開は想像していなかった…やっぱり異性間よりも同性間の絆の方がより尊く、より美しく、感じてしまう…母ふたりの絆も、宗清と泉の絆も、靖野と泉の絆も、どれも強くて尊かった。(2023.10.)

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    投稿日:2024.02.15

  • 伊賀嵐山

    伊賀嵐山

    一穂ミチさんの作品をはじめて読みました。
    読み始めから読み終わりまで天才だなと感じたし、おそらく誰も描けないし、本気ですごいって思いました。
    本当に深い話だったし、決して明るくはないけど夏のプールほどには透き通る温かい話だった。
    夏に読んで欲しいですね、すっきりすると思います。
    この小説は考えるより感じてほしい。
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    投稿日:2024.02.11

  • ゆかり

    ゆかり

    このレビューはネタバレを含みます

    ふぅーっと読了後に大きく息を吐き、少し放心してしまう、そんな作品だった。

    正直半分を過ぎるまでは大きな展開がなく、少し読むのに時間がかかってしまったが、それは登場人物である泉と宗清の関係が近づいていく過程、靖野が眠っている時間の長さの が丁寧に丁寧に書かれているからだと後になってわかる。

    そしてそこまで丁寧に書かれていることがあとになってきいてくる。

    BL作品を始めて読んだが、性描写も二人の関係性の変化に必要なシーンとして不自然さがなく、読めた。

    本編の後にボーナストラックのような章が4つもあるのが嬉しいし、結果一番最後の章に全てを持っていかれた。読んでよかった。


    【あらすじメモ】
    弟、靖野が海の事故で目を覚さないまま二年が過ぎた主人公、泉。弟の介護のため、地元で在宅ワークに切り替え病院に通う日々の中、日課になっている海岸のゴミ拾いの最中にひとりの男に出会う。名前は宗清。弟にそっくりな外見。
    宗清からは好意を寄せられるがつっぱねるものの、次第に宗清の包容力や温かい受け答えに心を開き始め、ついにずっと胸にしまっていた弟が事故に遭う前日に起こったことを告白する。
    弟から好きだよと告白されていた。
    それに対して反応できず、「無かったこと」のように振舞ってしまった。それが原因で弟が自死をはかったのでは…と心の奥底で悩んでいた。
    泉は母親の連れ子で、弟の靖野は再婚相手との子。

    しかしここで泉に大きな事実が宗清からつげられる。なんと宗清の母親と泉の母親は、かつて恋人同士で、別れた後たまたま産院で再会しお互いの子供を入れ替えていた。
    つまり泉の産みの母親は宗清の母親で、宗清は泉の母親の子供だった。
    ここで宗清と靖野の外見がそっくりだったことの種明かしとなる。

    最終的に靖野は目を覚ますが、事件直前の記憶は取り戻せない。

    ということなっていたがそれは靖野から泉へ2年間介護に時間やお金をかけてくれたことへのお礼、とのことだった。

    全てを知った泉の父親が宗清のにかけた言葉を、宗清が靖野にかけるところも胸が熱くなった。

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    投稿日:2024.01.17

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