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椎崎 夕, 陵クミコ / 幻冬舎ルチル文庫 (1件のレビュー)
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hitsujimaru
はいきた!バイト先の店長その他、大学の友人に散々軽んじられ無茶振りされ責任全部ひっかぶせられる自己肯定感ほぼ皆無で「お、れがわるい、から」とか言っちゃう主人公! これ読んでてつらいんだよなー… と…思いながら毎回読んじゃう不思議(´- `*) だが今回は違う!出会った不思議さん(実は大学の先生)の助言。 前里さんの言う「事実」とは?と聞く蒼天に対し 「感情と期待と予測と思い込みを排除した、ごく端的に『その場で起きたこと』かな。」 「叔母さんが、実際に遠藤くんに何をしてくれたのか。それとは逆に、何をしなかったのか。」 「人って言葉では嘘をつくけど、行動には本音が出るものだからね」 と、淡々と語ってくれて、それを素直に周りの人に当てはめてみたら、アラ目から鱗。 誰が自分に対し真摯で誠実なのか。 逆に、薄々分かってはいて目をそらしてたけど、友人だと思ってた奴らはどうなのか。 見えてきて、自分で少しずつ、理不尽に立ち向かっていく。 今回の攻、前里さんも、ただ溺愛して蒼天を守るんじゃなくて、わざと自分が姿を消して、蒼天が自分で相手にNOを言うように仕向けたりして。そういう、まあ意地が悪いと言えば悪いけど、蒼天がこれからの人生を良いものにしていけるように自分で立ち向かえるようにしてくれるの、何かいい! それはそうとして、研究に没頭すると自分のご飯もおろそかになって倒れるような人、社会人としてはちょっとへっぽこだからね! 攻も、中々問題ありなところも、椎崎先生の作品のなかでは新鮮なのでは(*^^*) 蒼天さんはこれから少し前里さんを尻に敷くくらいの勢いでやってってほしい(笑) で、前半のパワハラ店長&バイト仲間達、幼馴染み&大学のバカヤロ様達が後半ギャフンとなる爽快さは「そうそうこれこれ」ってなる笑 身内である甥にも不器用な叔母さん、大学の新しい仲間達との交流が好き。 この、「分かってくれる友達」ってのも毎回出てきてくれるけど、ニュートラルに接してくれる仲間の存在ほんとほっとするんだよねぇ。 一緒にテーマパーク!バイト一緒にやろうよのお誘い!のシーンとか、大好き~( *´艸`) 友達にも彼女がいて、いそいそお土産選んでるとか、そういうシーンも好き!続きを読む
投稿日:2023.08.22
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