【感想】鐘を鳴らす子供たち

古内一絵 / 小学館文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • なんてひだ

    なんてひだ

    古内一絵さん追いかけて正解だった大の正解 あの頃を語る人がどんどん居なくなってきて 元々語る雰囲気も日本の学校社会にない=これホント痛いしかないから。知りたい人間も必ずいるって事、ラジオ放送をみんなが聞いていた 馬が農耕に運送に使われていた 理不尽な学校教育 それを批判した消えた先生 玉音放送を聞いて魂が抜けた 強制的に捕まった孤児 なにより生きる為になんでもした 将太逞しくてちゃんと考えていい奴だった。キャラクター設定も好きだし成人して再会する場合も楽しみだった。なにより全員が一つのことに向かって成功したのが気持ちいい 百年の子が目に入って気になる続きを読む

    投稿日:2023.12.04

  • こまい

    こまい

    戦後、良仁はラジオドラマ「鐘の鳴る丘」に
    同じ小学校の数名と出演することになる
    貧しい者、親の期待を背負う者、馬に愛情をかける者
    バラバラだった皆の気持ちが
    それぞれの思いを繋ぎラジオドラマを通して1つになる

    馬のアオと隆太の涙には涙腺が緩む

    登場人物が魅力的で誰か好きになる
    私は都ちゃんが好きになった

    戦争が終わり新しい社会ができた
    汗と涙と希望に溢れた社会
    私達は未来の子達に平和のバトンを繋げよう
    続きを読む

    投稿日:2023.10.18

  • m.cafe

    m.cafe

    戦後のラジオ放送劇『鐘の鳴る丘』をモチーフにした感動作です。
    昭和四十八年、深夜に鳴り響く黒電話の音は、戦後を代表する劇作家菊井一夫の訃報を知らせるものでした。
    主人公の良仁は、昭和二十二年の記憶に想いを馳せてゆきます。
    日本が戦争に負けてから二年も経つというのに、町はバラックやがれきの山がまだ残り、食べるものもない時代、小学六年生だった良仁たちは菅原教諭の申し出によって、「ラジオ放送劇」に出演することになります。
    子役タレントではなく、素人のふつうの子供たちが先生から活舌の特訓を受け、本番15分間の生放送に挑むという快挙を成し遂げていたのです。

    子供の目線で書かれてあるので、とてもわかりやすくその時代を体験することができました。
    でも、もし私たちがその時代に生きていたとしたら、この子たちと同じようなことを思っていたかもしれない。
    この物語を通して彼らの目に映ったすべてのものが、私たちにも鮮明に見えてくるようです。
    当時社会問題になっていた戦災孤児たち、ご褒美にもらった金平糖、生まれて初めて食べた差し入れのショートケーキ、意味もわからないまま墨で黒く塗りつぶされた教科書…。
    彼らが明日を信じて懸命に生きる姿が脳裏に焼き付いて、これらがすでに過去のことで、過ぎ去った遠い昔のことだなんて、決して言い切れないような気がします。
    続きを読む

    投稿日:2023.10.11

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