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岩崎う大, 中村計 / 角川書店単行本 (2件のレビュー)
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ロッキー
つい最近の2022年のコントまで具体的に考察されていて、すごく興味深く、お笑い好きにはたまらない1冊。 ちゃんと知っている芸人の知っているネタの解説がされていくのが楽しい。これ名前挙げられた芸人は嬉し…いだろうな。 う大先生のKOC評のnote、有料だから読んでなかったのだけど、面白いんだろうな、読みたい…と思った。 「コントの中の登場人物には、どんな生き方であれ懸命に生きていて欲しい」 「ダラダラしたクズなキャラクターだとしても、その生き方を自分で選択したのならそれはそれで懸命に生きているということになります」 「そういう様々な人の人生が織物のように絡みあっているのが現実世界」 「舞台上に本物の空間さえ出現させることができれば、お客さんは退屈せずに見続けてくれると思う」 という文章があり、これはコントだけじゃなく、漫才にも演劇にも映画にも小説にも漫画にも当てはまることだなあと感じた。示唆的で考えさせられる。 一流の芸術は、結局感情面でのリアルさという1点に集約されていくのかもしれない。 続きを読む
投稿日:2023.10.31
masahiro884
キングオブコント2013王者による一冊。構成・執筆はナイツ塙の『言い訳』を手がけ、昨年出版された『笑い神』も記憶に新しい中村計。M-1という賞レースや競技漫才に特化していた塙の本に比べるとより著者のコ…ント観に基づく分析・批評がベースになっている。このコント観が確固たる立脚点になっているから「みんな面白くてみんな良い」みたいな八方美人的にフワフワしていなくて読み応えがあるし、優勝ネタに限定せず歴代の出場者を幅広く評してくれているのが嬉しい。コントの世界で王者となった後に何年も経ってからラストイヤー目前でM-1にも挑戦した著者ならではの視点での漫才論・コント論も興味深かった。今年のキングオブコント観戦のお供に是非。続きを読む
投稿日:2023.08.19
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