【感想】限界国家

楡周平 / 双葉社
(19件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • のりこ

    のりこ

    近い将来の日本の国家転覆を示唆するかのような小説仕立ての、著者の未来予測です。
    少子高齢化に歯止めがきかない以上、日本に未来は無いし、今更何とかしようとしたって、時すでに遅しだから、もう日本なんて国は見捨てなさいっていう、なんとも身も蓋もない話。
    まぁ間違っちゃいないんだろうけど。

    私自身が今を生きるのに必死で、日本の30年後なんて考えてないし、ましてや自分が死んだ後の日本のことなんてなんの興味もないな。
    そんな大人がいっぱいだから、未来の子供たちにツケを払わせなきゃならない事態になってるわけで。
    ごめんよ若い子たち。どうにか頑張ってくれ。もしくは海外に活路を見出してくれ。日本はもうダメだ。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.29

  • おとん

    おとん

    皮肉かタイムリーか、今日、高齢者ばかりで作る「人口戦略会議」が2100年8000万人目指すべきと緊急提言。楡さんなら何とコメントするか?
    小説というより日本と地球の将来考えるテキスト。国内的には財政破綻、医療に年金、さらには少子化。「問題視するばかりで打開策を必死に考えるでもなく先送り」している日本。五輪然り大ロシア然り。レガシーを残す為に暴走する年老いた権力者。「労働からの解放を目指して技術が進歩してきた事考えれば少子化はむしろ正しい」目から鱗だが、「国家という枠組みで物事を考えること自体が、とっくの昔に限界を迎えているのか…」は、覇権にとらわれた国による戦禍が広がる中、まだまだ道は遠いと感じざるを得ない。だからこそ国の枠にとらわれない若い人たちに政治も委ねていかないと…。続きを読む

    投稿日:2024.01.09

  • bera5227

    bera5227

    現在、そして未来の日本のヤバさを平易な文章で上手く小説仕立てにしているのでとてもわかりやすい。
    この小説に出会うまでにある程度は自分なりに考えていたけど全然足りなかったことに気付かされたし、目から鱗がボロボロ落ちきた。
    投票したい奴がいないなと思いながら選挙には行き続けてきたが、今作を読んでホント馬鹿馬鹿しくなってきた。。。。
    でも文句を言うなら投票はしとかないとなと思う部分もあったりして困ったもんだ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
    続きを読む

    投稿日:2024.01.06

  • kissarmy0814

    kissarmy0814

    2023.01.02
    年の瀬にこの本を読むとわたしの13歳の双子の将来を案ずることしかできない。
    ひとつだけ言えるのは、わたしの価値観で子どもたちの将来を考えるのは誤りであるということである。

    投稿日:2024.01.02

  • Jake

    Jake

    少子化、いいじゃないか。没落のススメから何かが生まれる。予測が容易なイノベーションはない。そんなふうに思いながら読んだ。

    投稿日:2023.12.30

  • 高岡  亮

    高岡 亮

    「限界国家」:未来を見据える日本の現状と課題

    日本の現状とその将来への影響を描く「限界国家」は、楡周平の洞察に満ちた作品です。高齢化、少子化、出生率の減少、労働生産人口と購買人口の減少といった課題が、内需依存の高い日本にどのような影響を及ぼすのかを探求します。

    物語は、70代の経営者が事業承継を機に、日本の30年後の将来像についてコンサル大手企業に相談するところから始まります。3年先すら見通すことが困難な現代社会で、見通すことに意義があるのか、そして見通せた場合、どんな未来が待っているのかを問います。

    この問いに対する答えを探すため、コンサル企業は70代の依頼者・経営者を20代のベンチャー経営者と面会させます。20代の経営者は、出生率や生産人口の問題を「手遅れ」と見なし、政府の現在の利権構造の保持を批判します。彼は、国に期待せず、自立した経営を目指すと語ります。

    ITの目的は、労働からの解放であり、生産人口が減る日本にとっては良い機会となると、20代の経営者は主張します。この視点から、「限界国家」は、新聞やメディアから得られる情報をどのように認識するか、そしてその環境を「機会」と捉えて何をすることが社会やそこに暮らす人々の豊かさにつながるのかを考えさせてくれます。

    また、この作品には、大学生の親が子供の就職に対して自分の考えを封印するシーンが描かれています。子供自身が考える、見える世界があることを示しています。親が子供に任せる意思決定とその背景も一読の価値があると考えます。

    「限界国家」は、現状の課題と未来への展望を巧みに描き出し、読者に洞察と考察の機会を提供します。この作品を手に取ることで、あなた自身と日本という関係に対して視点が広がるかもしれません。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.17

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