【感想】フィリピンパブ嬢の経済学(新潮新書)

中島弘象 / 新潮新書
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    フィリピンパブ嬢と出会い結婚した著者のノンフィクション第二弾

    読みやすくなってました!
    努力のあとが伺えて好感

    前作で結婚に至ったお二人の家族、出産、子育て、そうつまりは「お金」の話

    そして日々のドタバタを描きつつ、日本社会に生きる「外国人」の困難さも同時に描き問題提起してらっしゃいます
    もっとなんとかできるんじゃない?いやした方が良くない?ってことなんだと思いました
    もちろん自分の奥さんが現実の不利益に直面してるというのもあるんでしょうが、それだけじゃなく、これからの日本社会どうすんの?ってのがちゃんとありましたよ

    社会のリアルはどんどん動いているのに国の対応はやっぱり遅いな~って自分も思います

    とにかくもう無理なんよ!
    「外国人」の方たちに「助けて」もらわないと回らないのよすでに!
    工場とかもうみんな外国の人よ!
    だったらせめて壁を作らない方向になんとかならんかな〜と思うのよのね

    仲良くしたいのよ
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    投稿日:2024.03.27

  • a9257385

    a9257385

    二冊出されているとは…。後編の本書を先に読んでしまったけど、内容は全然分かった。フィリピンパブ嬢と結婚し二人目の子供が産まれるまで。国際結婚の難しさを知ると共に、少子化のこれからを考える良い機会になった。前編も読みたい。続きを読む

    投稿日:2024.03.26

  • Lyoosuke

    Lyoosuke

    前作「フィリピンパブ嬢の社会学」では主に著者の妻のフィリピンパブでの生活に焦点を置いていたが、今作ではフィリピンにいる妻の実家との関係、フィリピンハーフとなる子供の生活に焦点を置いたものとなっている。

    フィリピンは総人口の約10%が海外に出稼ぎに出ている言わば出稼ぎ大国であり、国にとって重要な外貨獲得手段の一つとなっているが、今作ではそこに潜む歪な構造に対し、フィリピンの実家からの金銭の無心の状況や日本に来ている出稼ぎ労働者へのインタビューを通して明らかにしている。

    物語としては前作の方がよりドラマチックであり読み物としての面白さはあるが、個人的には今作の方がより幅広にフィリピンや在日フィリピン人の現状が知れて興味深い内容だと思った。
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    投稿日:2023.11.27

  • mayuharu21

    mayuharu21

    学生だった著者がフィリピンパブで知り合った女性と結婚するまでの経緯が前著、
    ということだが、それは読まずにいきなりこの新書を手に取った。
    結婚してからの二人。プー太郎(でも物書き?)の著者は彼女の収入で生きてきたが
    子どもができて何でも働くようになり、やがて正社員になる。
    彼女はギリギリまで仕事をしてやめ、子育てに専念。
    日本語を話すことはできても読み書きができない中で子育てをする苦労、
    外国人にやさしくない日本社会が浮き彫りにされる。
    でも周囲の人は親切だと。
    さらに、日本に出稼ぎに行った実家はその金をあてにして、タカって、日本を豊かな国と思い込んで。国民はすでにそうではないことを著者も彼女もわかっていて。
    たかることで皆が不幸せになることもしばしあると。
    それでも仕送りをやめられないフィリピンの血縁関係。
    入管の手続きの問題、国籍の問題も取り上げられている。
    今の日本には耳の痛いところを衝いている。

    しかしどうも私はこの著者の立ち位置が今一つ理解できなかった。
    フィリピンに仕送りしている女性のヒモでいいのか。
    新書も書いているのに??
    前作は映画にもなっているんだ。チェックするか、、
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    投稿日:2023.09.25

  • surakui

    surakui

    経済学なのか?フィリピンパブ嬢なのか?というツッコミポイントはさておき、当事者目線で在留外国人の生活と、その苦労が垣間見える一冊。
    個人的に響いたのは、行政の努力よりもはるかに反社が困った在留外国人にうまくリーチしている点。
    行政が努力不足とは思っていないが、言語の壁が立ちはだかる中で自分のシノギに当事者意識ある反社の思考の方が当然にうまくリーチできてしまう構造的な社会の問題を感じた。

    そのほか、当事者ながらも等身大で自身の気持ちを吐露する著者にも一定の共感が得られる。
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    投稿日:2023.09.22

  • 桜色の世界(sakurairoworld)

    桜色の世界(sakurairoworld)

    フィリピンパブで出会ったミカさんと結婚した著者。
    タイトルは経済学とあるが、どの辺りかはそうかもしれないが、全体的は経済学とはちょっと違うきがする。

    さて、フィリピンの方が日本に住むという事、改めて大変だと感じる内容だ。
    特に子供を出産するその手続きの煩雑さは日本人だって大変。
    困ったことがあったら相談してねと連絡先を渡されても読めないからとあり
    これはどうしたら良いのかと答えが出ない。

    昨今は昔ほど外国人の受け入れに偏見はないと思う。
    それでもやはり肌の色や言葉の違いから壁はあると思う。
    こちらの本でそうだったのかと腑に落ちたのは、フィリピンへの送金のこと。
    フィリピンだけではないと思うが、折角稼いで貯金したくても奥様が本国への送金に糸目がないというのはよく聞く話。 
    働く場所がないというのが原因だというが、それなら国策で早く言葉を習い日本で働いたらどうかと思う。

    色々考えさせられることが満載だけど、フィリピンの言葉を話せないハーフの子、国籍の問題を抱える人、少し柔軟に対応出来ないものだろうか。

    ミカさんの日本在住と子育てエールを送りつつも、これからもたくさんの学びを恐れずに頑張ってもらいたいと心から願う。
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    投稿日:2023.08.13

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