【感想】ルルとミミ(乙女の本棚)

夢野 久作, ねこ助 / 立東舎
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
1
8
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • おびのり

    おびのり

    夢野久作、命日。享年47歳。
    1926年 九州日報

    残酷で美しい童話のような。
    水晶のように光る湖。
    鐘作りに失敗した父が沈む。兄が沈む。
    花の鎖で兄の元へ。
    夢想的な美しさと現実的な孤独感が湖に沈む。
    美しいけれど寂しげな物語にねこ助のコラボがとても素敵でした。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.11

  • ぐりこ

    ぐりこ

    とてもきれいな文章と、美しいイラスト。
    洋服とお寺の鐘がミスマッチできれい。
    二人はかわいそうではないと思う。

    投稿日:2024.03.09

  • 睦月

    睦月

    夢野久作初めて読んだけど世界観が綺麗でした。特に最後の池のシーンが幻想的だった。2人とも沼の中で幸せに過ごせているといいな。

    投稿日:2024.01.23

  • かふぇらて

    かふぇらて

    儚く幻想的な世界観でとても心に残りました。彼が作った鐘の音が聞くことができるならば、聞いてみたいです。

    投稿日:2023.11.16

  • ☆ベルガモット☆

    ☆ベルガモット☆

    福岡県生まれなんですね。
    最寄りの図書館に夢野久作コーナーがあり、新作として見かけて借りました。
    初出 九州日報1926年 名義「とだけん」だったとのこと。

    水晶のような水が光る美しい湖の村に住む人たちと、ルルとミミという長髪の美しい兄妹のお話。黒基調の服で愁いを帯びた瞳と陶器のような肌が映える。ルルが懸命に作った銀色の見事な鐘の美しい音や、お太陽様の光りを受けて、まぶしく輝きながらユラリユラリと揺れる様子が描かれていたのに。

    睡蓮の花とミミの姿が妖艶な美しさ。花の鎖が命綱の代わりで湖の底の世界へ行ったり、月の光の怪しさを頼りに海月の導きで陸に戻ったり。澄み渡る鐘の音が妖しく響く世界。ねこ助さんの挿絵で、湖の水が澄みきるために切ない運命となる兄妹の物語の世界観を深化させている。

    ブグ友さんのレビューで再度読後感を楽しめました。ありがとうございます!
    続きを読む

    投稿日:2023.10.19

  • ある

    ある

    鐘作り失敗で湖に身を投げた兄ルルに会うため,妹ミミは花の鎖を握り湖の底へ沈んで行く。幻想的な物語。水死体浮上,虚しくやるせない読後感で久作らしさが滲み出る。

    投稿日:2023.10.12

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。