【感想】ザイム真理教

森永卓郎 / 三五館シンシャ
(54件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
12
21
17
2
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • ろおじぇ

    ろおじぇ

    森永卓郎さんがわかりやすい言葉で書いているので、経済に明るくなくても読みやすい。章ごとに分かれているので、理解しやすいところと難解なところがあった。
    財務省に対する批判が非常に強く、少々偏っているかなという印象。全てに共感は出来なかったが、財務省や消費税について知らなかったことをたくさん知ることができた。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.13

  • 米山隆一郎

    米山隆一郎

    初版2023年。
    森永卓郎は癌で今年の春の桜が見られないかもしれなかったらしい。まだ存命であるので、少しでも長く生きてほしい。

    題名のザイム真理教とは、財務省をカルト教団オウム真理教とかけている。財務省は旧大蔵省で、日本の官僚組織のトップ集団である。

    この本に通底している考え方は、「財政均衡主義」。
    税収範囲内で財政支出をしなければならないという理念は、われわれの暮らしになぞらえると、至極当然のことだと理解しやすいからだ。しかし、国全体の財政、特に自国通貨を持つ国の財政にとって、「財政均衡主義」は誤っているどころか、大きな弊害をもたらす政策だ(p4)、というもの。

    森永は、「p23(財務省の人間は、)ずっと周りの人から、チヤホヤされて、自分の一言で、思い通りに人が動く経験を重ねていくと、やがて人間は、全知全能の神であると勘違いしてしまう。そこにザイム真理教の源流があるのだ。」と言う。
    →人間は傲慢になる性質がある。

    財務省は消費税増税にこだわる。
    財務省にとって税収が増えることは、収入が増えることに直結している。

    財務省にとって、安倍政権ほど素晴らしい政権はないとも言えます。結局、消費税を二度増税し、経済成長で税収も増やしたわけですから。(p117)
    →消費税は迷惑な存在であると、庶民はもっと主張してよいはず。

    なぜ日本は30年間成長できなかったのか。
    日本経済が成長できなくなった最大の理由は「急激な増税と社会保険料アップで手取り収入が減ってしまったから」だ。
    使えるお金が減れば、消費が落ちる。消費が落ちれば、企業の売上げが減る。そのため企業は人件費を削減せざるを得なくなる……という悪循環が続いたのだ。
    ザイム真理教は、国民生活どころか、日本経済まで破壊してしまったのだ。(p135)
    →失われた30年ということをよく耳にするが、要するに税によって人々の収入が落ち込みお金の巡りが悪くなって、最終的に日本経済は低迷が続いた。

    もっと公平な税制を作ろうと思うのであれば、消費税を廃止し、税制の特例を廃止し、すべての所得を総合課税することが望ましいことは明らかだ。(p166)
    カルト教団の多くでは、富裕層やエリート層が、一般信者と異なる待遇を与えられるのはよくある話だ。ザイム真理教でもその構造はまったく同じだ。庶民は教団の集金のターゲットとしてしか扱われない。(同上)
    →消費税を廃止し、総合課税を導入する。不平等な世界を変革し、公正な世界を築こう。


    消費税を廃止し、税制を改革することが大事。財務省は官僚のトップ機関であることを利用して政治家を操り、国民に重い税負担をかけ結果的に国が30年間低迷することになった。構造的に改善しにくい国の機関運営の現状。
    これらのことは、今まで多くの人が分からず、また権力に逆らう構図であるので言い出しにくいことでもあったと思う。しかし、森永卓郎が勇気をもって難しくて見通せない現状を分析し、この本の出版に漕ぎ着けたことは称賛に価する。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.11

  • ichiroh0157

    ichiroh0157

    読めば読むほど頭の中に怒りが増殖し、政治に対する考え方を根本から変えなければいけない。特に財務省の方々は本書を読んでどう感じるのだろうなんて思った。

    投稿日:2024.03.28

  • につ

    につ

    このレビューはネタバレを含みます

    感想
    著者の意見に全て賛同する訳ではないが、財務省は国民のことを考えず常に増税がありきで自分の天下り先のことしか考えてないように見えるのは一致する見解。

    景気が良くなったら、税収が上がるのにも関わらず、すぐに増税して景気を冷やす。安倍総理や黒田総裁がいなかったら、今頃日本は税を搾り取られるだけ搾り取られていまだに経済は上昇していなかったようにも思う。こんな簡単なことに目を向けずに増税ばかり言う財務省が不思議で仕方ない。

    あらすじ
    データに基づいて、著者の論が展開される
    ・アベノミクスの失敗は財務省のゴリ押しによる二度の増税
    ・日本は重税国家
    ・財務省は税収しか見ていない。増税ありき主義
    ・安倍総理は反財務省の唯一の総理大臣
    ・大手新聞社、富裕層、国税庁は財務省のサポーター
    ・岸田政権は財務省の傀儡政権

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.24

  • 本好きの本間

    本好きの本間

    森永卓郎氏がガンに冒され、亡くなる前に書きたいと「書いてはいけない」を上梓した。それに伴って、一年前に出版された、この『ザイム真理教』も売れている。税制については知らないことばかりだったので、読むことが難しい部分はあった。ただ、財務省の官僚と富裕層に対する優遇措置はおかしいというところは理解できた。結局まじめにがんばっている人からお金を巻き上げ、権力者が搾り取るという構図は大昔から変わらないのだろうか。続きを読む

    投稿日:2024.03.20

  • Charimura chariji

    Charimura chariji

    マスコミの中でタブーだった財務省の現在とこれからの思惑を綴った話。
    極端な部分もあるが、おおむね正論だと感じた。

    頼りない政治家。
    それを選んだ我々。
    自分たちの生活を向上ではなく、守る為の1番の方法はわたしたち自身がもっと政治に向き合わなければならないと痛感した。

    我慢が美徳は令和には必要ない。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.18

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。