【感想】ブラックバースデイ

麻加朋 / 光文社
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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ブクログレビュー

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  • miru

    miru

    このレビューはネタバレを含みます

    女性に振り回された男性たちが、紆余曲折していく話。子供の入れ替えが起こった家族が一緒に暮らすことになって、その中で殺人事件が起こりテレビで特集が組まれて有名になった家族達がバラバラになっていく中隣に住んでいる男の子が事件を解決していく話。正直言うと、中盤辺りは中だるみが酷くて最終を見るためになんとか読んでいたっていう感じだけど四章ぐらいから段々と事件の真相が分かってきて、最初はあ、この母親って酷い人間だなぁって思っていたけど、でもプロローグだけが独立していたところが不思議で、最終的にエピローグを読んだら、それ以上にもっと悪魔がいたんだなぁって感じるようなイヤミスでした。自分をよく見せようとして、嘘をつくってところは、私に似ていたけど、でも人を巻き込んではいけないなっていうのは強く思ったし自分の言葉で人が壊れていく様を寄せで見る人って、やっぱりいるんだなぁっていうのも怖くなった。

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    投稿日:2024.05.06

  • のりてば

    のりてば

    鎌倉の元民宿に長期滞在している二家族。新生児の頃に子供を取り違えられた二組の家族が共同生活を営んでいたが鎌倉に引っ越した理由は?
    図書館でなんとなく借りた小説。ストーリーは展開が凄い、切ない。ただこの二家族の中にある欲望がえげつない。イヤミスだなー。エピローグまで読むともっとえげつない。それでも読んで良かったなと思う。続きを読む

    投稿日:2024.02.09

  • 右衛門

    右衛門

    最後の方のがスピーディーな感じはしたけど、私的には、ストーリーが壮絶だけどわかりやすくて、ハラハラドキドキできた。途中、本当にどの人物の気持ちにも共感できるように感じて、切なかった。誰が誰の家族かがなかなか覚えられなくて苦労した。笑続きを読む

    投稿日:2024.01.12

  • ナオ

    ナオ

    このレビューはネタバレを含みます

    すべての始まりは誕生日だった。「みんなで家族になりましょう」。鎌倉の民宿にある家族が長逗留している。息を潜めるように暮らしているが、実はテレビでも特集された有名人たちらしい。新生児の頃に子供を取り違えられた二組の家族が支え合い、共同生活を営んでいたことが注目されたのだ。それが、なぜここに? 原因は、彼らを襲った殺人事件と、その驚くべき顛末にあった。歪んだ日常の先で待ち受ける更なる悲劇とは!?



    自分の家の裏にあるアパートに不思議な家族が引っ越してきたことで怒る事件。大人4人と子供2人。母親が2人いる様子で、でもどういう関係なのか分からない。だが、そのうちに子供の取り間違えによるシェア家族だったことが判明する。


    なんというのかなぁ。少し怖い話だった。取り間違えた子ども。その親たちがシェアハウスでみんな家族として暮らす生活。そのシェア家族のうちの兄が起こした事件。ずっと姿を現さない娘。謎とかそういうのがいろいろ散らばっているかんじだった。


    その散らばった謎とかが気になってすごい読んでしまった。どうなっちゃうの?って思いながら読んでいった。しかし、事件の真相が明らかになり、もう一度家族が再生し始めたときに、このシェア家族に密着していたテレビ局のプロデューサーの一言が本当のこの物語の本当の恐怖だったんなと思った。


    「悪意は知らないうちに隣に忍び寄ってくる。笑顔の仮面に隠れて正体を見抜くのは難しい」

    これがこの物語の真意なのかなと。相手が気が付かないほどの悪意の種をそっと蒔いて、その成長をそっと笑って見ている。本当に怖いな。


    20.3.10.25 読了

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    投稿日:2023.10.25

  • nna820

    nna820

    登場人物らの意思を羅列する小説らしからぬ独特な文章。明確でわかりやすかったもののその分世界に入り込めなかったかも。
    ストーリーはとても良く、ずっと何かがおかしいともやもやさせられてたものが最後に全て解決してスッキリ。そしてエピローグでうわー!でした。続きを読む

    投稿日:2023.09.04

  • ao-neko

    ao-neko

    テレビ番組「離島のシェア家族」として有名になった鴻ノ木家と一条家は、子供の取り違えによって繋がった家族だった。しかしある事件をきっかけにして彼らは世間から隠れた生活を送るようになる。一家と知り合った少年・駒之介はかつての事件の真相を探ろうとするものの、しかしまた新たな事件が起こってしまう。事件の真相は明かされるのか。そしてこの家族に平穏が訪れる日は来るのか。読む手の止まらないミステリです。
    取り違えという悲劇的な出来事があったにも関わらず、両家が手を取り合いひとつの家族として生きるさまは幸福そうに思えたのですが。事件をきっかけにどんどん大きくなる歪みが悲しいです。事件が事件を呼び、悲劇がさらなる悲劇を生んでしまう展開にも絶句。しかし真相はさらに恐ろしいものでした。まったく何にも見えていなかった、と痛感してしまいました。しかもエピローグではさらなる恐ろしい真相が……! まさかそんなことって。
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    投稿日:2023.08.12

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