【感想】鳥

小手鞠るい / 小学館
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • restsitek

    restsitek

    多くの命に囲まれて育つ主人公から、人間が地球環境の一部であることを感じられる。
    愛犬ポアロが天寿を全うする場面で主人公が恋した獣医師の「...、死を忌み嫌っているのは人間だけで、動物は最期の瞬間まで、ただ生きようとするだけなんだ」という言葉が印象的だった。続きを読む

    投稿日:2023.09.18

  • 高麗(こま)

    高麗(こま)

    小手鞠るいさんの“世界を広げる3部作(窓.庭.鳥)”の最終巻。
    大切な事が、たくさん書かれてるんやけど、、、。
    「ちょっと詰め込みすぎじゃね?」って思ったんはアタシだけ?
    何となく、モッタイナイ気がするんよ。続きを読む

    投稿日:2023.09.15

  • jube

    jube

    ロビン(アメリカンロビン/コマツグミ)大好きなので、でてくるだけでアガる。
    ティーン向けというか、小学校中学校の読書推薦枠とかにはいりそう。立ち耳の白い犬ポアロが影の主役で、個人的なところで美しくもつらい話だった。ニューヨーク州に住む日系ティーンが主人公。野鳥の描写と無理に和名を入れずに、普通に現地で呼ばれているままにカタカナにしているところが、とてもスムース。ただ、ニューヨーク州(NYNYではない、ちょっと旅行で出てくるが)という東海岸エリアなので、”アメリカの鳥”と一括りにはでけへん。例えば州によって春を告げる鳥が違うとか、知っててもらえると嬉しいかと個人的には思う。例えば、ジュンコなんかは、中西部氷国エリアになると、雪を告げる鳥(春はライオンのようにやってくるので、どっちかというと雪のほうがシリアスに気になる問題)だったりとか、まあ、そんなことはともかく。序盤の野鳥の件や、レフュジー?かサンクチュアリでのボランティアなんかはとても面白く読んだ。中盤、ティーン恋愛や世相というか、人間のあれやこれやが入ってきて、個人的興味減退。そして終盤。突然ポアロが、ポアロが、、。うちの白い立ち耳も同じように東海岸で(NE地方だが似たようなエリア)青年期を過ごし、内臓の癌で自宅で息を引き取った、病院ではプットダウンもすすめられたりとか、同じような葛藤もあって、色々と思い出すことが多すぎて、感情が暴走しそうになった。超個人的な記憶により、読了感が、、、
    序盤の野鳥と環境との関わりとか、全部ぶっとんだ。
    鳥フォーカスしてほしかった、、(個人的感想ではある)

    装丁が好き。
    しかし、裏表紙にポアロが、、
    読了後に見た時、もう目がワヤや
    続きを読む

    投稿日:2023.08.07

  • みーば

    みーば

    「ステップファミリー」
    初めて知った!

    家族は夫婦で始まり、子供ができて家族になる。
    夫婦関係が壊れたら、子供たちにとってはものすごい不安だろう。

    この物語の女の子たちのように、
    離婚で父を失っても、新しい家族が増え、
    別れた夫婦はベストフレンドとなり、
    血の繋がらない兄弟姉妹として仲良くなれる。
    理想の家族の在り方。

    楽しい二人のメールのやりとり、
    言葉遊び、素敵な詩や、とてもよかった。

    ふりがながあるので、小学生でも楽しく読めそう。
    小鳥に限らず、自然環境、動物たちとの関わりに対する熱いメッセージが心に響く。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.07

  • 虹星そら

    虹星そら

    中学生が主人公の明るく、カラフルな、やさしい話。LGBTだったり、ステップファミリー、ビーガンなど、さりげなく話題に入っている。
    自然や鳥、命について考えることも多くあり、知識も増やせる。
    色々な物事について、新しい視点を授けてくれる。
    こんな考え方もあるんだと思える。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.07

  • コプ眠

    コプ眠

    野鳥を主軸に据えて日常の自然を美しく描写してあること、日々の幸せやティーンの恋愛が折り込まれていること、同じ詩を日本語と英語の両方で味わえること、両親の離婚という問題をどう捉えるか、ペットを通じて命の重さと別れを共感することなどがオススメポイント。雑多な色々がまざりあっているのに、空気感は静謐。語り手の女の子(ニューヨーク在住)があまり欲を出さずに自然体で生きているからかな。
    日本にも沢山の野鳥いるけれど、野草と同じで教科書で教わらないから素通りされている。ものさし鳥としてスズメ等を使うこととか、野鳥を鳴き声で探すこととか(ききなしという言い方とか、代表的な聞きなしの言い回しとか)、主人公千歌のステップシスターである絵理奈は凄く知っているけど、稀。あと、こんな本のように野鳥をそばにおいた本があまり思い付かないなぁ。椋鳩十、舟崎克彦の雨の動物園とか?表紙のレンジャク、一度見てみたい憧れの鳥です。「ねえ、あそこの公園のおっきいケヤキにレンジャクいたって!」「マジ?チョーレア。見に行こ。まだいるかな?何時の情報?」なーんて、あり得ない会話を夢想。

    続きを読む

    投稿日:2023.07.03

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