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伊藤雄馬 / 集英社インターナショナル (21件のレビュー)
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みさの本棚
めちゃめちゃおもしろかった、これは心が軽くなる系の本。ICUの特に言語学とか人類学やってたひとにとっても刺さりそうな本。寮に置いといたらみんな取り合いになるんじゃないかって思う。 「正の走性」「負の走…性」って言語に落とし込んだのはありがたい。気持ちが向くとか気分でとか自己中心的だと思われるような言葉じゃない言語化に感動。そもそも自己中心的とか最後の方にでてきた所有とかの概念もそうだけど都市化の過程で人々を統制するためにできた概念なのかって思ったら今までの「自由」の意味が変わって見えてきた。自由には責任が伴うなんて言うけどそれはムラブリの言う自由ではなくて都市の中での自由の意。本当の自由じゃない気がしてるけどそもそも自由って日本語の語源を知らないから勝手な解釈にすぎないかな。意の向くままに流れるって言うけど選択をしている気がする、心が赴く方に。それが正の走性か。だから運がついてくる。続きを読む
投稿日:2024.05.14
あじの開き
ピダハンが良かったのでこちらも読んでみた。著者と共に文化や言語を知るのは面白い。冒険させてもらってる気になる
投稿日:2024.04.11
ikaojo
ゆる言語学ラジオが紹介していた『ムラブリ』をようやく読むことができた。図書館で予約してから何ヵ月待ったことか。 期待以上に面白く、あっという間に読み終わってしまった。読み物としても素晴らしい! 私は外…国語学習への興味と言う観点から読み始めたのだけれど、ピダハンを読んだ時もそうだったが、言葉以上にムラブリと言う人々のことを見ることが、筆者にとって言語学習や研究には重要になってきている。 文字も暦もない民族の言葉をイチから研究してものにしていくのが、カッコいい。 私はテキストもYouTubeも何でもかんでも学習材料がどっさりある言語を勉強しているのに、長続きせずに、全然モノにできないなぁ。 その言語を使う人々に、歴史に興味を持ってないからなのかもね。続きを読む
投稿日:2024.02.10
moritahcu
危機言語であるムラブリを記述するためにフィールドワークを行った研究者のお話し。前半は言語学的な話と、フィールド言語学者としての成長が描かれており、興味深い。後半の最後の方で、言語の身体性も出てきて、言…語を身に付けることの本当の意味を教えてくれる。ただし、最後はエッセイ要素が強くなるので、読む際には注意が必要と感じた。続きを読む
投稿日:2023.11.23
ゆき
著者の研究人生のこと、ムラブリのことなど面白かった。 コミュニケーションでは意味のあることを交換するだけでなく、意味のないことの交換(挨拶とか)で関係性を強化するというくだり、なるほどなと思った。
Masahiro Sera
著者は世界で唯一のムラブリ語研究者で、文字のないムラブリ語の発音の美しさに心を奪われて、その研究の道に入ったとのこと。また調査は彼らの住む場所に赴いて行われる「フィールド言語学」と呼ばれる手法で実施さ…れたという。 現在世界で話されている言語は6,000〜7,000と言われ、言語データベースであるEologueによると約42%の言語は文字を持たないそうだが、文字体系となると圧倒的多数は文字をもたないらしい。 私も出張でエチオピアのかなり外れた地域に行ったことがあるが、そこで暮らしていた半裸の遊牧民は学校に行っているとは思えなかったし、今から思えば文字のない暮らしをしていたのだろう。 またインドネシアのジャングル近くの人々も、そうだったかもしれない。 著者の「郷においては郷に従え」を地で行く生活スタイルは、今の時代の日本人なら驚く人は多いのだろう。 それにしても、かつて人類は言葉を発明し(自然発生的なものかもしれないが)、そして文字も発明した。 その時には、当然今のように各地の人々が交流していたとも思えないのだが、違う言語と文字が生まれてきていることは不思議なことだ。続きを読む
投稿日:2023.11.20
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