【感想】ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る

内田舞 / 文春新書
(34件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
12
10
5
1
0

ブクログレビュー

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  • RYMの人

    RYMの人

    社会的に、私的に、さまざまなことを感じた後だからこそ、読む価値のあった本。これを読んで変わってくれる人がどれだけいるのか、そもそも読んでくれる人がいるのか、想像すると少し悲しくもなる。社会科学の側面からも、こうした書籍の大切さが広く理解されることを願う。続きを読む

    投稿日:2024.05.13

  • ms06f2

    ms06f2

    信じたい、そうであってほしいものを事実として認識してまう
    感じるままではなく、感じたものを頭で考えて行動したい

    投稿日:2024.04.03

  • うみ

    うみ

    中田敦彦さんとのYouTube共演の動画をきっかけにこの本を知りました。全章有益で面白かったです。日常で気になったことがあっても名前を付けて考えたことのない社会的問題が挙げられており、大変共感しました。医学的・科学的根拠のもと、努力して培った女性の発言に励まされ得るものの多い書でした。続きを読む

    投稿日:2024.03.24

  • たむくん

    たむくん

    悪気なく、気づかない発言で、他人を傷つける可能性がある。時代背景や文化によっても、その内容は異なってくる。そんな時の身の守り方なども書かれている。「再評価」はその中でも効果的、リフレーミングのような物かな、と。
    本の中身的には横文字が多く、苦手な自分としては、何度も前のページを見返してしまった。笑
    続きを読む

    投稿日:2024.03.12

  • norohi

    norohi

     ぐうの音も出ないほどの優秀さに頭が下がる思い出いっぱいだった。この境地にたどり着くまでにどれだけの努力と経験を積み重ねてきたのだろう。決して相手を否定せず、相手がどんな立場でどういったプロセス・方法で語り、その危険性は何かを悟し、そっと処方箋を置いていく。
     最高にエレガントな人だと思う。
     これを全員が考えられるようになることは100% 不可能だし、そもそも相手にする必要はないと思ってしまう。しかし、それでも今後の社会をよりよく残していくために考え、厳しくもちゃんと伝えていく精神。
     それは世阿弥が能をいかに現代に残すか考え、模索する姿に近いものを感じる。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.26

  • にこ

    にこ

    ⚫︎感想
    大切だと思ったフレーズ
    「言語化できない違和感に言葉(名前)を与えることで、自分や相手の感情や考えを明確化すること。論理の整理は自分の心を守ってくれる強い鎧となってくれる。」
    ホワットアバウティズム
    ストローマンストラテジー
    ガスライティング
    …などの様々な論理のすり替えの手法を紹介してくれる。たしかに言葉を与えると、今相手はホワットアバウティズムで私を打ち負かそうとしているな…と対応できるが、知らなければ、言葉に詰まることもあるかもしれない。

    正しく「知る」、論理的に頭を整理することは
    物事に対して自分の考えを持ち、尚且つ柔軟に対応するための唯一の方法だと思った。

    また、小説のことも連想した。
    言葉にならない感覚を、小説も示してくれるからだ。小説を読むこともまた、人を強くしてくれるのだと思う。


    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)

    恐れず変化の種をまくために。

    炎上や論破ゲームに乗らず、
    分断と差別を乗り越えるためには。
    ハーバード大学准教授で小児精神科医・
    脳科学者でもある著者が、心と脳のメカニズムに立ち戻り、
    激動の時代のアメリカ社会の変化を捉え、
    三人の子どもを育てる母親の立場から考える希望の書。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    プロローグ 妊婦のワクチン啓発で気づいたThemとUs
    第I部 炎上はなぜ起きるのか
    第1章 脳科学で考える炎上のメカニズム
    第2章 炎上への処方箋
    第II部 差別と分断を乗り越えるために
    第3章 子どもに学ぶ同意とアドボカシー
    第4章 マイクロアグレッション ムズムズした気持ちに名前がつくことで
    第5章 アメリカ社会の差別から学ぶ アジア人男性とハリウッド
    第6章 ベトナム帰還兵との対話 ThemとUsは簡単には分けられない
    第7章 沈黙を破る 「沈黙は共犯」の後で
    第III部 女性小児精神科医が考えた日本社会への処方箋
    第8章 子どものメンタルヘルスに向けられる偏見に打ち勝つ脳科学
    第9章 女性を苦しめる労働環境は男性をも苦しめる
    第10章 「母」への眼差し、女性の身体の自己決定権
    エピローグ ラジカル・アクセプタンス ソーシャルジャスティスを育てるために
    続きを読む

    投稿日:2023.12.18

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