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ロイス・マクマスター・ビジョルド, 鍛治靖子 / 創元推理文庫 (2件のレビュー)
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かえるのこ
相変わらず、かわいそうなペンを愛でる本。 3冊の間に少しずつ時が経っており、ペンはしっかり成長をとげている。が、根の人のよさは変わらないので、しっかり窮地に陥りまくる。
投稿日:2024.02.16
たまさく
☆4.5 「ロディの仮面祭」 「ラスペイの姉妹」 「ヴィルノックの医師」 今回のサブタイトルはすべて地名。時間軸的には「ロディ」は1巻と2巻の間に挟まるらしい。 「ラスペイ」と「ヴィルノック」は最新…の話題。 ペンリックはニキスと結婚して、ヴィルノックに住んでいる。 どうしても、第3話「ヴィルノックの医師」のインパクトが強い。謎の感染症が広がり、ペンリックは治療にふらふらになりながら、患者からさえ怪しまれ罵倒され、なお感染源を探る。 パンデミック物は、最後に感染症と治療法が分かり、一気に解決するカタルシスがおもしろいけれど、時期的になかなか重苦しかった。 まあ、解説によると、著者本人も、このネタを思い付いたのは2019年より前!と何度も主張しているらしい。 医師という立場の難しさ、喜び、生命という奇跡への感謝。だけでなく、ちゃんとこのシリーズならではの「解決方法」も書かれていて、知識を次代へ持ち越す重要性も描かれていると思う。 「ロディの仮面祭」では、まだどこか腰の座らないペンリックの行き当たりばったりな行動と、たぶんヴェネチアを参考にした仮面祭の華やかさと猥雑さが楽しかった。出てくる聖者さまがかわいくて賢くて、茶目っ気があってかなり好きだった。 「ラスペイの姉妹」は海賊に拐われたペンリックが孤児の姉妹とともに逃げ切るお話し。ちょっと長い気もしたけれど、ペンリックの、弱い者への優しさがよく分かる佳品。続きを読む
投稿日:2023.06.15
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