【感想】テックジャイアントと地政学 山本康正のテクノロジー教養講座 2023-2024

山本康正 / 日経プレミアシリーズ
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • Ogawa Koichi

    Ogawa Koichi

    テックジャイアントの経営が曲がり角だという。しかしながら次のステップがどうなるのかは正直読めない。
    生成AIについては、様々な考察がなされているが、その情報も日々変化しているため、本当の意味で未来を見据えた意見なのかどうなのか、一般の我々では判断がつかないだろう。
    書籍で読んだ場合、情報だけで捉えると何テンポも遅いかもしれない。
    しかし、最新情報に拘らず、基本を押さえたり、歴史の流れを見たり、全体を網羅的に把握するためには良いと思う。
    実際にテックジャイアント(日本では「GAFAM」の方が伝わりやすい)は、今後も継続的に成長し続けられるのかどうか。
    Facebook(現Meta)については、メタバース事業に大きく舵を切りながらも、実際にはまだまだ先は見えていない。
    その一方で、社員の人員削減を断行しているという。
    果たして拡大なのか、縮小なのかは、単純には計れないところだろうと思う。
    Twitter社についても、まさかイーロン・マスク氏に買収されると思わなかったが、旧陣営で経営に苦労していたのは事実だから、今後の動きに期待というところか。
    ロシアがウクライナに侵攻し、まさかこの21世紀の時代に、重戦車や、人間の兵隊での戦闘が起こるとは思わなかった。
    もちろん、リアルな戦闘だけではなく、「ハイブリッド戦争」と言われる情報戦についても行われてはいるが、今後バーチャルなネット世界はどうなっていくのか。
    リアルとバーチャルをつなぐ半導体の獲得競争についても、この戦争の影響もあって、熾烈な争いとなっている。
    もちろん、バーチャルなネット世界は益々高機能化し、メタバース・Web3世界を構築していく。
    メタバースが日常になってしまえば、それはもはや人にとって「現実」に他ならない。
    映画「マトリックス」がよく引き合いに出されるが、そんな世界観がもう間もなく本当に訪れる。
    トイレと食事以外はメタバース世界で暮らす人が普通になる世界。
    メタバース世界で普通に仕事をして、普通に経済活動が行われる。
    そうなった時に社会はどう変化していくのだろうか。
    国家とかお金とかもどうなっていくのか。
    SFのような話であるが、それが想像を超える早さで現実化し、社会に実装されていくのだと思う。
    その時に覇権を握るのが今のテックジャイアントとは限らない。
    もちろんMeta社でない可能性だってある。
    中国のゲーム企業かもしれないし、シリコンバレーの別のAI開発企業かもしれない。
    それでは日本からは何も生まれないのか?
    かつて、日本はこれだけマンガ・アニメの世界でSFを描いてきた。
    未来世界を想像することは得意なはずだし、その世界を実現するだけの技術力もまだまだあると思う。
    そう考えると日本にも何らかのチャンスはありそうに感じるが、果たしてどの分野でどうやって勝ち筋を見つけていくのか。
    そんな勝ち筋が見えている日本人がどれだけいるのか?
    いずれにしても未来は勝手にやってくるものではない。
    我々自身が作り上げる世界こそ、未来なのだ。
    私自身は50歳を超えてシニア世代に突入だが、人生が本当に100年時代とすればまだまだ先は長い。
    その間にも世界は目まぐるしく変化していく。
    そう考えると、大きな野心を持って命懸けで取り組んでもいいかもしれない。
    私自身には技術力も何もないが、これから未来を担う若者をサポートするくらいは出来る。
    テック業界の動きは今後も追いかけていきたい。
    (2024/4/20土)
    続きを読む

    投稿日:2024.05.08

  • A K (thetacetus)

    A K (thetacetus)

    地政学というほど大それたものではないが、全体感を掴むには良い本
    ある程度、既知の内容多かったが、バズワードに振り回されるな、例えばWeb3.0とかメタバースとか、と言うのは超納得。マネタイズできる想像があまりできない、、、続きを読む

    投稿日:2024.01.21

  • ハナハル

    ハナハル

    疎いジャンルだけど、
    それで済ませるわけにはいかない。
    ざっくりでも読んでおかないと。
    そのくらいの感覚ならば必読の本。
    日本はずっとヤバイ状況、
    というのは理解できた。たしかに、そう思う。

    投稿日:2023.12.23

  • tthitsuji

    tthitsuji

    <目次>
    プロローブシリコンバレーとの往来から見えてきた日本の近未来
    PART1CAHTGPTが与える衝撃
    PART2テクノロジーが変える地政学
    PART3曲がり角のテックジャイアント
    PART4メタバース&WEB3.0、先端技術ブームの実態
    PART5日本人が知らない世界の最新常識

    2023/3/8発行
    日経電子版2022年連載分、加筆・修正したもの

    ①多分、自身で書いてないし②数字のデーターも少ないから
    つまらない本
    続きを読む

    投稿日:2023.09.23

  • トモ

    トモ

    このレビューはネタバレを含みます

    海外視察もギブアンドテイクでないと相手にも失礼。

    chatGPTを利用するにも自分がどのような仕事だとをしたいか、どのような付加価値をつけたいかを考えた上でツール利用が大切。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.05.31

  • 匿名希望

    匿名希望

    ChatGPTなど、最新の技術を交えながら、世界の情勢や日本のあるべき姿を触れた一冊。
    ChatGPTについては、学生が独創性や勤勉さを失うなどの懸念もあるようですが、使い方次第なのかなと思います。
    人に伝えるにしても、それをそのまま引用しただけであれば、ボロが出るわけですし。それを叩き台に、以下に自分で考えたり、エビデンスに基づく参照先を当たってみたり。ChatGPT自体もまだ精度が高くない部分もあるので。

    アップルの預金口座の話は、利率の高さを考えると興味深いですが、自動車業界やソニーも金融業をやっていることを考えると、儲かるんでしょうかね。

    日本のスタートアップ企業の現状など、日本が他のアジア諸国などと比較して、成長できない要因の話もありますが、技術的なものに好奇心や学ぶ姿勢は常に必要だなと感じました。
    続きを読む

    投稿日:2023.04.19

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