【感想】春を嫌いになった理由 新装版

誉田哲也 / 光文社文庫
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
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ブクログレビュー

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  • 月詠

    月詠

    単行本刊行から約20年

    『春を嫌いになった理由』新装版を手にしたのは、昨年末(2023年)

    会社のお昼休みの友として、約2ヶ月少しづつ、本当に少しづつ読み進めやっと読了

    姫川玲子シリーズやジウサーガ等と比べると見劣りするものの、この作品にも作者 誉田哲也氏の抜群のリーダビリティが遺憾無く発揮されていると言えるのではないかと思います。

    主人公は、自称「語学堪能同時通訳志望」の就職浪人中の秋川瑞希。TVプロデューサーの叔母 織江から霊能者エステラの通訳をする様 半ば強引に依頼され、「解決!超能力捜査」なる番組制作に参加する事になる。

    この瑞稀を視点人物にしての番組作成パートと、中国人の林守敬(リンソウチン)という密航者を視点人物にしたパート、さらに「解決!超能力捜査班」を茶の間で見ている児童養護施設出身のサラリーマンを視点人物にしたパートが入り乱れ、この先どこで繋がる?どんな結末を持ってくる?と先を知りたくてページを捲りたい衝動を抑えに抑えて辿り着いた結末は・・・

    誉田哲也氏が伝えたいテーマとメッセージを皆さんにも感じ取って貰いたいと思います。

    上手く説明出来ないけど、オカルト、霊的なものだけに留まらず「見える」ということが、誰にでも同じ様に他人に「見える」訳では無く、「見えてない」、「見ようとしていない」(関わりたくない)事の方が多いのではないか?等と考えてしまいました。
    「見える」という事は「感じる」という意味でもあります。
    (私事ですが・・・)
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    投稿日:2024.03.26

  • さわい

    さわい

    単行本で買った。
    イマイチ…
    中国の密航者の場面は面白かったが、霊能者の場面はしらけた。
    殺人シーンがもっと多い方がいいな。

    投稿日:2023.06.11

  • mako

    mako

    序盤中国から日本への密入国のシーンと、日本のテレビ局でのスピリチュアル的な番組との繋がりがどうなるのか、想像もつきませんでした。
    そのため、物語が進むにつれての期待値も上がっていったのですが…。

    ロシーンが多かったり、結末がどっちともつかない感じにモヤッとしました。続きを読む

    投稿日:2023.05.18

  • かにかに

    かにかに

    このレビューはネタバレを含みます

    お風呂で一気読みしてしまった。
    叔母が制作する超能力番組で通訳をつとめることになった主人公と、中国からの密入国者の話が交互に展開される。
    中国人密入国者のターンで、文化の異質さが気味の悪さを増長させた。30人以上の中国人が船中のコンテナに身を潜めて密入国する過程で、コンテナの片隅で用を足すくだり等。。。中国人にとっては人前で用を足すことは恥ずかしいことではない、と書いてあったので調べてみたら、「ニーハオトイレ」という仕切りのないトイレが中国にはあるのだとか。。。そして時代背景も戦後かと思いきや、主人公の話と同じ時間軸だったことに後々驚いた。
    最後、番組の力を借りて、中国人兄妹が再会し、ハートフルなムードで終わるがちょっと待て。
    兄が妹を密かに性的対象として見てる描写がちょこちょこあり、妹を愛するがゆえ引き起こした犯罪の巻き添えで惨殺された男性がかわいそすぎた。。。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.05.12

  • yama3plus

    yama3plus

     「ストロベリーナイト」で誉田哲也という作家を好きになりました。ドラマも好きでした。姫川玲子役の竹内結子さんがはまり役で、ガンテツこと武田鉄矢さんの演技も圧巻でした。
     誉田哲也さんは、警察モノだけでなく「武士道シックスティーン」のような青春小説も人気を得ており、ジャンルの広さも支持される理由かなと思います。
     この本は、昔テレビで見たことがある「公開捜査」「霊能力」「超能力捜査官」みたいなノリの物語ですが、ホラーに分類されるのかな?そこまで怖くもないけど、一気に読んでしまいました。
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    投稿日:2023.05.05

  • blackodyssey

    blackodyssey

    誉田哲也作品はほとんど読んでいるが、本作品は読んでいなかったので新装版を購入。
    主人公、瑞稀はテレビプロデューサーの叔母に超能力者の通訳をすることになる。超能力者が神霊スポットで死体を発見してしまい、そのテレビ番組が放送される。
    もう一方は中国人が密入国で日本で過酷な労働をさせられる裏社会の話が同時に進みます。
    裏社会の話はジウなどを思い起こされる、誉田作品ぽい内容。
    2つのストーリーが重なりあったところからスピィーディな展開になります。
    全体的にはまぁまぁ評価。
    続きを読む

    投稿日:2023.04.02

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