【感想】探偵は田園をゆく

深町秋生 / 光文社
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
3
8
2
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ブクログレビュー

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  • ユリ

    ユリ

    ハードボイルドさと母性と地方を感じる主人公が頼もしくって好き。

    地方に住んで楽に暮らしたい…とか考えてしまうけど、今回は地方の闇とを感じてしまう。
    被害者も性欲を持て余し親の脛かじりだけの人生で何もなかったんだなーとかなしい。
    サラリーマン辞めて地方で慎ましく暮らそうか…など考えてきまうけど、楽な仕事なんてないし、綺麗なオフィスでEXCEL作ってる仕事なんて、地方でラブボの清掃してる人からすると楽だと思われるだろうな。

    新年早々、仕事頑張ろうと思えた
    続きを読む

    投稿日:2024.02.09

  • 0071

    0071

     シリーズ2作目。ここまで方言が使われているミステリーって珍しいなあと思う。関西弁以外で方言が出てくることってあんまりないじゃないか。山形弁って字面で見ると柔らかい印象があるな。半グレ?元ヤン?のやり取りにしてもことばが丁寧な印象を受ける。今回はコロナがじわじわと広がっている時、そして山形県では例年と比べて雪が少ない。本文には時々季節の様子が挟まれていて興味深かった。そして今回、留美の現場は山形市からは離れたところだし、東京にまで出張に行っていて行動範囲は広い。さらに今回の相手は「もしかして市長?大物?」と心配してしまった。結局市長も巻き込まれて大事になっていたが。協力しているくれる人はいるものの、例えば他の探偵小説のように仲のいい警察関係者がいるわけでもなく、まさにワンオペで探偵業を続けていく留美。続編があるといいな。続きを読む

    投稿日:2024.01.27

  • oooba3

    oooba3

    山形弁丸出しで走り回る女探偵、この泥臭さがたまらない。

    待望の続編、ず~っと待っていた。

    「シンママ探偵」シリーズの二作目。
    女手一つで娘を育てる、元刑事の椎名留美が主人公である。

    会話は殆どが、山形弁。
    都会でカッコよく仕事をしている探偵物語より、
    地味だが、等身大で、スッと物語に入り込める。

    でも、展開は、ハードボイルド。
    この作家さんの作品だから、大人しいままで終わるわけがない。

    警官時代に因縁ができた畑中逸平、その妻で元ヤンの麗といった
    仲間を巻き込んで、物騒な連中を相手にして、一歩も引かない、
    強い女は、八神姐さんに通じるところがある。

    そのくせ、義母の富由子とのやり取りなんかは、
    暖かい雰囲気。

    ただの子持ちのおばさんで、カッコいい女ではないが、
    ブレない、芯に一本通ったものが、胸を熱くしてくれる。

    探偵、とはいっても、相変わらず便利屋仕事に明け暮れる留美。

    現在は、デリヘル嬢の送迎を請け負っていたが、
    その仕事の途中で知り合った、ラブホテルの従業員である和喜子から、
    仕事を依頼される。

    行方不明の息子、翼を探してほしいというもの。

    早速仕事に取り掛かる留美だが、翼の失踪事件の裏には…。
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    投稿日:2023.11.29

  • shinpapa

    shinpapa

    128やっと続編を読めた。健気に生きるカッコいい母ちゃん。方言と相まってちょっとほんわかした雰囲気を醸し出す、実はハードボイルド。ストーリーも展開も流れるようで一気に楽しめた。お子さんが中学生になった頃の時代を読んでみたい。続編希望!続きを読む

    投稿日:2023.10.30

  • masajichan

    masajichan

    このレビューはネタバレを含みます

    椎名留美は元警官。山形市に娘と二人で暮らし、探偵業を営んでいる。便利屋のような依頼も断らない。ある日、風俗の送迎ドライバーの仕事を通じて知り合った女から、息子の捜索を依頼される。遺留品を調べた留美は一人の女に辿り着く。地域に密着した慈善活動で知名度を上げたその女は、市議会への進出も噂されている。彼女が人捜しの手がかりを握っているのか。タフなシングルマザー探偵の活躍、再び!

    元ヤンの逸平と麗夫婦が良い味出していて好きだ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.09.07

  • tetsuya44

    tetsuya44

    主人公の椎名留美は元警察官で、山形市で探偵を営んでいる。偶然出くわしたドタバタで、ドライバーの仕事をクビになるが、そこで出会った女性から失踪した30歳くらいの息子を探してほしいと依頼を受ける。

    さまざまな時事問題を絡めながら、少し荒っぽい感じの探偵が奔走するストーリー。終始、山形の方言で話が展開するのも面白い。

    前作があったらしい、そちらは短編集で趣が違うようだが。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.02

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