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椰月美智子 / 双葉文庫 (3件のレビュー)
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とが
とっても読みやすかった。 児童書的な読みやすさや、思春期を思い出すようなリズムや語彙の文章だと感じた。 一冊通して温かい気持ちで読める。 "るり子はまったく自由だ。うらやましくなる反面、気の毒にも思…う。自由なるり子は、いつだって窮屈そうだから。" と姉に言われるようなるり子。 繊細な感性で幼心も残っており、惜しみなく姪っ子に愛情を注ぎ、誰からも好感を持たれそうだなと思う。 ただそういう人って割と考えすぎちゃってて表に出さない葛藤が割と多いイメージ… "曇りのほうが、気張らなくて済むからいいじゃん。ぴーかんだと、あれもこれもって欲張っちゃうでしょ。" 本編の流れと大きく関わらないけど、この考え方は素敵だなと思った。 確かにこんなふうにいつも考えるなら、どんな天気の日でも楽しめそう。続きを読む
投稿日:2024.02.12
ふう(ナオ)
読者の私に語りかけてる? 読み始めは違和感があり なかなか集中できなかった。 第2章 「けい子ーその春」 いちばん共感できた章。 看護師として忙しく働くシングルマザー・けい子。 3人の娘たち、もう少…し協力してあげなさい。 親子関係もリアル過ぎてけい子に同情してしまう。 姪たちから慕われる叔母のるり子。 少しだけベールに包まれている彼女の魅力が 煙のようにムクムクと浮かび上がってくるのはおもしろかった。続きを読む
投稿日:2023.05.29
結月
三姉妹を中心に、るり姉を取り巻く家族たちの、愛情あふれる物語。 るり姉の性格が太陽のようで、彼女を叔母に持つ三姉妹はるり姉がとにかく大好き。こんな、歳の離れた姉のような叔母が近くにいたら、それが難しい…年頃だったら、わたしも懐いたかもしれない。 この物語、面白いのは主人公はるり姉ではないところ。 時期を変えて、三姉妹から、またその母親にあたるるり姉のお姉さんを通して見る目線と、るり姉の夫となった男性目線。 基本ネタバレは書かない主義なので、あまり大したことは書けないのだけど、本当に暖かくて、終始家族愛に満ちた物語だった。続きを読む
投稿日:2023.03.09
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