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タラ・ウェストーバー, 村井理子 / ハヤカワ文庫NF (10件のレビュー)
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spk48
いろいろな人が激賞している女性の半生の物語。教育を受けられる環境を作っていくということが社会にとって非常に重要であると改めて感じた。あえて言うと少し長い。hk
投稿日:2024.01.07
kdobashi
文庫本で600ページに及ぶが、ある家族の7人きょうだいの末っ子の女性に、これがドキュメンタリーかと思わせるような事件が次々に起こり、目が離せないうちに短時間で読み終わった。原理主義的モルモン教徒の父親…の下で社会から孤立して暮らしている家族の物語は、最近日本で話題になっている旧統一教会の親との関係で悩んでいる宗教二世を思い出させた。終末論や陰謀論を信じて疑わない父親による支配と兄弟による暴力、そして夫に支配され子供を守らない母親から逃げ出すようにして飛び出した著者は奨学金を得てケンブリッジ大学からハーバード大学まで進んで博士号を取得した。そこでハッピーエンドと思いがちだが、親子や兄弟の関係は変わらないという現実に、しばしば彼女の気持ちは崩れそうになる。そんな中で、親から離れた2人の兄たちの協力を得て過去の記憶を確認しながら本書を執筆した。21世紀のアメリカでもこんなことがあるのかと思うが、現在でも世界の多くの家族に、その家族にしかわからない理不尽があるのだ。続きを読む
投稿日:2023.09.03
白昼夢
こんな現実があり得るなんて途中まで信じられなかった。作り話しを読んでいるのかと思った。でも、そんな残酷な現実から抜け出そうとあがき、もがいて自分の道を切り拓いた彼女がいるのは事実なのだから、これが作り…話しだと言うには失礼すぎるだろう。 酷い仕打ちを受けてなお、ケンブリッジで博士号を取得してなお、彼女が家族への愛を捨てていない事実にも心が震えた。教育を選ぶか、家族を選ぶか迷い、教育を選んだことで家族を失う現実に直面し、大きな悲しみに心神喪失する彼女の愛情深さ。両親や兄弟と分かち合い、穏やかで平穏な暮らしをどれほど望んでいたのだろう。今もきっと望んでいるはずだ。 この本に書かれていることを、私はこの先の人生で何度も思い出すだろう。思い出しては彼女の勇敢さや聡明さを自分も持っているかのように振る舞うだろう。そうして自分の人生をかけて教育を受け続ける。続きを読む
投稿日:2023.08.16
火曜金曜燃やせるゴミの日
図書館で借りた本。1/5くらいまでしか 返却日までに読めなかった。 あまりページがすすまなくて、途中でやめた。
投稿日:2023.07.09
1742593番目の読書家
にわかに実話とは信じられなかった。 ついこないだの話。なんなら年下、 それもあの世界のアメリカで生まれて⁉︎ 出生届も出されることなく幼少期を山奥で過ごし、両親からは周囲とはかなり逸脱した生活、思想…を埋め込まれる。当然学校にも病院にも行ったことがない。 父親の危険な仕事を手伝いながら、死がよぎる程暴力をふるう兄、それを見てみぬふりをする母。これが自然と思って育った彼女は、やがてひとつひとつ氷を溶かすように、怯えながらも家族以外の世界を受け入れていく。 度々起こる暴力的なシーンは読むのも辛かったけど、知りたい学びたい、自分でありたい、人の強い気持ちは、それすら黙らせることのできるほどの力もあるんだなぁと。彼女がとびきり頭がいいのもあるけど。思った。続きを読む
投稿日:2023.05.31
本屋のおっさん
極端な思想に取りつかれた両親のもとで育った女性が、幾人かの理解・助けを得ながら自分で教育を手に入れ、自立していくまで。 これがノンフィクションとは。衝撃が大きすぎた。 同時に、教育、知識を身に着けるこ…との大切さ、人間を作り上げていくために如何に大きな役割を果たすかを痛感した。 学びの大きな大きな本。続きを読む
投稿日:2023.05.19
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