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相場英雄 / 小学館 (37件のレビュー)
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yokoichi26
このレビューはネタバレを含みます
終盤に明らかになる「覇王の轍」の意味ーー。 雑居ビルでの不審な転落死と、道立病院職員が絡む大規模贈収賄事件。無関係そうな2つの事件が絡み合った先に見える真相は、現実世界に投げかけられるこの国最大の欠陥。 真相にたどり着くまでのドキドキ感が良かった。いわゆるミステリーではなく社会的な事案が絡んでるのが面白さ。 終盤に出てくる黒幕のチカラが、いかにも本当にありそうで…。 全てをひっくり返される展開からの大ラスはちょっと拙速すぎた感はあったけど、あのままのバッドエンドよりは良かったんだろう。それに、あの大ラスの覆り方も、いかにもありそうな話で。結局政治も人と人。かな。
投稿日:2024.05.10
ブーレ
主人公の樫山順子は毅然とした清廉潔白な警察官。 北海道に赴任して直面した事件に真正面から向き合って解決をしていく姿が清々しい。 そしてJE(これはJRのことだろう)の課題、日本の鉄道政策の問題を作者も…真正面から捉えてタブーに踏み込んだ小説と言えると思う。 「規定」を官僚隠語で「キサダ」と発音することから事件性を嗅ぎつけた樫山。実際にキサダという隠語が使われているのだろうが、同じ官僚として被害者に共感しつつも、国の政策を優先して労働者を蔑ろにする官僚に挑む姿に共感できる。 結果的に長いものに巻かれてしまうという結論には読者として後を引いてしまうが、それも著者の狙いなのだろう。 樫山順子にはまだまだ活躍してもらいたい。続きを読む
投稿日:2024.02.19
takashi515
「鉄道局とか機構って悪い奴らだなぁ。」とか「そんなアホな。。そこまでしませんよ。」ってニヤニヤしながら読みました。ほんとはみんなもっと鉄道の未来に真剣ですよ。小説としてはもちろん面白かった。
投稿日:2024.02.03
小寅
Amazonオーディブルで聴いた。 んー。 あんまり面白くなかった。つまらなくもない。 短期間に相場英雄の田川シリーズ?「震える牛」「ガラパゴス」「アンダークラス」と、そのスピンオフ「覇王の轍」を…読んだ(聴いた)けど、1番面白くて緊迫感もあったのは「ガラパゴス」だった。 「覇王の轍」ではスパイにムカついたな〜。 誰がスパイかは読む前から知ってたんだけどねー。 ススキノでのキャバクラは関東のキャバクラとは違う、という必要のない知識を得た(笑)。 関東のキャバクラはニュークラブというそう。続きを読む
投稿日:2024.01.31
あけあけ
政府って汚い、、、現実も物語でも。 犯罪が減るより、被害者が減るより、この国を守る。って、、、自分の政治生命を守るの間違いだな!!
投稿日:2023.12.11
1213430番目の読書家
警察キャリアの樫山順子の物語。舞台は道警。贈収賄に裏に北海道警察、JR北海道が行った大きな犯罪が隠蔽されていた。最後は、 政権交代によるパワーバランスの変化により、未来を少し見せた形で物語は終了しまし…たが、分厚さ(461ページ)を感じさせずに読み進むことができました。良かったです。 続きを読む
投稿日:2023.12.09
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