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櫻田智也 / 創元推理文庫 (34件のレビュー)
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佑真
良かった!! ここのところ自分的に星3な作品続きで、趣向を変えて読んだ海外作家作品は途中で自分の最も苦手とする展開になり(現在積読)、期待もせず読み始める。 まず言いたいのは連作ミステリ第2弾と書か…れていたのに気付かず購入し、読み始めてしまったが全く問題がないということ。そして、短編が5作収録されているが、最後の話でその全てが繋がって……ということでは無い。そこもありがたい。自分のペースで短編を細切れに読んでも、読む順番を変えなければ全く問題ない。普段こういう視点人物がコロコロ変わる作品は好みでは無いのだが、それでもこの作品は読みやすかった。誰かの人生という物語の中で主人公(というのはここでは適切では無いかもしれないが)セリ沢泉がどこかで関わっている。それを切り取って描いてる作品。 劇的に何かが起きる訳ではなくても、誰かにとっての身近な人が亡くなったその時に泉がいることで明かされる真実、もしくは事実の側面。それらが昆虫とともに描かれていた。 これは1作目も読んでみたいと思った続きを読む
投稿日:2024.05.06
久能整
虫好きの青年が主人公の連作短編集。全体的に穏やかな雰囲気と主人公の優しさにより、一話毎に心に染み渡るようなホカホカした気持ちになった。また昆虫の知識が深く掘り下げられているのも良かった。
投稿日:2024.04.26
2067130番目の読書家
良かった。 温泉に入って一息ついた感じに良かったー。 主人公が、あまり表に出て来ないのも好き。 短編小説で一気に読んじゃったけど、もうチョット時間をかけて読んだらよかったな、、、。
投稿日:2024.04.20
RITTY
このレビューはネタバレを含みます
初めて読んだ先生の作品。虫好き青年の時に切なくも心温まる作品が詰まった短編集でした。 どれも捨てがたいですが、私はタイトルにもなっている蝉かえるが好きでした。
投稿日:2024.04.14
sakaiX
最初の数編を読んだ段階では、探偵役の男性が主人公の役割を担うにはおとなしすぎで、やや魅力に欠けるかなと感じていたのだけど、連作を読み進めるうちに徐々にこの人物の人となりが浮かび上がってきて、当初抱いて…いた印象が一面的であったことに気付かされた。 連作の手法としては多用されるパターンではあるものの、主人公を前面に出しすぎない形にすることで読者の想像力を上手く引き出すことに成功していると思う。 この探偵役が語り手となる作品も読んでみたいところではあるのだけど難しそうだな。 シリーズ前作は未読だけど、解説によると本作の5編とそれぞれ対応しているということらしいので、いつか読んでみたい。続きを読む
投稿日:2024.02.05
ピザまん
前作の「サーチライトと誘蛾灯」が良かったので楽しみにしていた第二弾。5篇の短編集。 いや~やっぱり面白かった。 魞沢 泉のキャラクターがいい。飄々としているけど、大好きな昆虫については饒舌。人見知りだけど、実は昆虫と同じように人にも好意的に興味がある。そして、まっすぐ。 どの話もラストは切ない。皆が切実で真剣だからこそ切ない。 どの話も大好きだったけれど、特に 「彼方の甲虫」での、明日が来ることと、僕に明日があることは、同じではない。という言葉が胸を打つ。そして、この話での友情が「サブサハラの蝿」に繋がってハッとさせられる。 「サブサハラの蝿」では I beg your pardon?(もう一度言ってもらえますか?)の意味が変わるのが切ない。
投稿日:2024.02.04
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