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屋久ユウキ, 吉田ばな, フライ / 月刊サンデーGX (1件のレビュー)
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タカツテム
インスタでのフォロワー数増加、モデル業による学生らしからぬ収入。それらの魔力はみみみを侵食しているようで 言動だけでなく服やアクセ選びにも影響が出始めてしまうと、アイデンティティの危機ではないかと思え…てしまうが… 前巻にてみみみのブレーンに就任した友崎、この巻では冒頭からみみみと絡むシーンが多いね。おまけにみみみにとって有益なアドバイスを幾度も授けてくれるから、みみみも友崎を頼りにする 特に9話ではみみみがモデルをやっていく上で役立つ場所へ連れて行ってくれるものだから、友崎の導く先がみみみの進むべき道であるように思えてしまう でも、本編における魔王の存在を知っていれば友崎の行動やインスタでの日南の反応に不安を覚えてしまうのだけどね…… 友崎は自分の望む道を意識しつつ、みみみに関わる。考えてみればこの頃の友崎は日南の影響がかなり色濃い時期のはずで ならそのような友崎のアドバイスを基に行動するみみみのアカウントが日南っぽくなっていくのは当然の帰結だったのかもしれない でもみみみは日南の輝きから離れる為にモデルの道を選んだわけだから、日南っぽくなるのは本末転倒。ショックを受けるのは当たり前 ここで友崎が選挙の応援演説を利用して、みみみを励ますとは思わなかったなぁ 友崎が最近変わり始めたポイントの本質、その中で見失ってはいけない大切さ。それらは存分にみみみに届いたようで ……まさかその流れでデートに誘うとは思わなかったけど 読んでいる最中は二人の雰囲気に当てられてニヤニヤしてしまったものだけど、落ち着いて考えてみればこれって本編にて風香相手に行われた花火デートの再現なんだよね… ならその裏に潜んでいる魔王の指示は当然アレになってくるわけで 本編で友崎は日南の指示を破り何もしなかった。こちらでは正直に全てを話す道を選んだのか… 流石にみみみの心の中の問題まで友崎には解決できない。ここでたまや日南がフォローに回り、更には瑠美の実感を聞く事でみみみの認識がやわらいでいくのは良い展開。…まあ、日南の場合、自分で火消しに動いているようにも見えるけど(笑) 誰も彼も皆から良く思われたくて動く事は有る。自分を着飾るのは悪い事じゃない それらに気付ければ、残りの必要なピースも見えてくるわけで みみみは日南の輝きから逃れ、自分の輝きを手にする為にモデル業を始めたから、モデル業の先でどうなりたいかという目標がなかった だからそれを知る為には友崎が「嘘の自分」で自分と話していたかもしれないという事実と整理をつけなくちゃいけない 友崎が捻り出したのは不器用過ぎで好意も曖昧な言葉。でもその不器用さが逆に友崎の本心を証明している その中にみみみが本当は欲しかった雑貨を含んでいるとなれば友崎はみみみの「大切」を守ってくれる存在かもしれないとも思えてくるね 結局、みみみは友崎と決定的な関係になったわけではないし、自分だけの輝きを明確に手にしたわけじゃない でも自分の輝きを手にする為に前向きになれたなら、それは一つの物語の終わりとして良いものとなったのかもしれないね続きを読む
投稿日:2023.01.22
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