【感想】“正しい”を疑え!

真山仁 / 岩波ジュニア新書
(19件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • myzkbook

    myzkbook

    中学受験の記事で紹介されていたし真山仁なので読んでみた。悪くないけど賢い中学生向けとか歪みかけた高校生向けのような印象。アガサクリスティを読んでみたくなる。

    投稿日:2024.04.15

  • フラビオ

    フラビオ

    2024年4月1日読了。小中学生の読者向けに、「『正しいを疑う』とはどういうことか?」について説明する本。結局、「正しいを疑う」が一番できていないのは今の大人たちなので本来は本書を読むべきなのは大人なのだろうが、それは言っても仕方ない。難しいテーマではあるが語り口はやさしくわかりやすい。自分の正しさは人類普遍の正しさではない、身近な家族であっても「正しさ」をすべて共有しているわけではない、など分かってはいるのだが自分でもついかっとなったり相手のことを「頭が悪い」と決めつけてしまったりすることはよくあること…。若者たちが柔軟に、生きやすい世界を作っていけるよう、自分も常に健全な疑問を持ちつつ、アタマやわらかく生きていきたいものだ。続きを読む

    投稿日:2024.04.04

  • katotake

    katotake

    自分が当たり前だと思っていることにこそ、才能が隠されている。
    承認欲求は時に邪魔になることを覚えておく。自分は自分を持つこと。
    コミュニケーションは相手を理解するためにある。分かり合えないから、語り合う。
    自身の正しさをSNSに頼り判断することは危険である。
    歴史書の大半は勝者が書いている。その正しさは勝者の視点である。
    相手を理解することは、相手と同じ考えを持つことではない。
    交渉で重要なことは、落とし所。
    話しても分かりあえないから交渉する。が世界の常識。話せば分かりあえる。は世界の非常識。
    疑う力を養うには、本当にそうなのか。と問いを立てるために必要。人の話や情報に接した時に感じる違和感を大切にする。
    情報発信者には意図がある。
    情報を見極める時には、何を伝えていないか。何を隠しているか。を探る。
    世の中に絶対はない。
    自分とは異なる意見があることを受け入れる広い視野と懐の深さを持つ。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.01

  • しん

    しん

    コミニュケーション論は初めから半分見落としているのがわかる。

    SNSが普及した社会では、簡単に関係が切れる。安心を手軽に得られると同時に、社会から脅迫されている。関係性が意気投合のみだったら流動性を失って世界が閉じる。「それでいいんだよ」は危険な言葉だ。

    「相手がなにを考えているのかを知ることからコミニュケーションが始まるのなら、文学がそれだと思う」と、読書中のメモに書いたがそのあとに著者もそのように書いていた。自分の考えをはっきり捉えるために、他者の考えに反応することが大事というところがよかった。

    島国村社会だけでいられなくなった日本人に必要なのが文学小説だった。他者を疑うのではなく言葉を疑う力を持たなければならなかった。漱石などはこういった苦悩にさらされて、同時に対処しようとしてきた。現代では誰でもが開国に応じて生きていくために小説が重要だったのだ。

    それによって僕自身がモリモリのアルゴリズムにならなければならないのだ。正解を作るという言い方だけでは嘘や口のうまさ、画像イメージが使われてしまいがちだからだ。

    自作の解を作り上げられていないから、自信がないとか正さに依存してしまうとか、時代は狂ってしまう。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.05

  • にしど

    にしど

    正しさを疑え。
    真山仁さんの座右の銘だそう。
    大好きなエンタメ小説作家さんの自己啓発本。
    正しさを疑う力を身につけるためにミステリー小説、アガサクリスティを読め‼︎
    何をおっしゃる、、
    と思いながら読んだら納得の理由でした。
    わかりやすい語り言葉、でも真山節炸裂の一冊でした。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.23

  • kuritanu

    kuritanu

    ある程度ものを考えている大人にとっては、ごく当たり前のことが書いてあるので、特に読んで驚いたり、知的興奮を感じたりすることはなかった。
    中高生向けに書かれているのだから、中高生には刺激的なのかもしれない。
    しかし、岩波ジュニア新書を自ら手にとって読んでみようと思う中高生はかなりレアになっている今日この頃。(学校や教師から「読め」と言われて読むのなら別だけど、それでも読まない者はいる。)それをあえて読むような中高生なら、これくらいはわかっているんじゃないかな。「いいね!」が少なくても気にしない、って言われて「おお、そうか!」と目から鱗が落ちるような中高生は岩波ジュニア新書をそもそも読まない。そこにこの本と読者層のミスマッチがあるように思う。
    抜粋して授業なんかで読ませてたらいいかもしれない。

    アメリカ人と中国人は似ている、というところと、アガサ・クリスティーを二度読みすると凄さがわかるというところはなるほどと思った。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.10

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