【感想】大相撲令嬢~前世に相撲部だった私が捨て猫王子と はぁどすこいどすこい~ 3

影崎由那, 川獺右端, 村上ゆいち / アース・スターコミックス
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • タカツテム

    タカツテム

    相撲技で岩を投げて砦の正門を破壊する行為にそれ程驚かなくなっていたら、次々とこちらの常識を破壊するような展開が繰り出されるものだから、良い意味で笑ってしまったよ
    ていうか、そのせいで味方陣営に女神が混じっていたという驚き要素が全く目立たないというね
    大きな驚きの前では小さな驚きなんて価値を失うよね……


    第1巻では堂々と婚約破棄を突きつけていたジョナス王子。11話では早くも見る影も無く…
    悪役令嬢が相撲に目覚めて、反王子勢力を纏め上げていくなんて誰も予想できないから仕方ないのだけど

    反するように意気を上げていくのがアルヴィ王、リジーとフローチェ率いる国王軍。民衆が彼らに熱狂するのも納得できるという程に勢いが違う
    それでも王城に籠もられては手を出すのは難しいわけで
    ……だからって国技館を召喚するなんて一欠片も想像できなかったよ!無茶苦茶にも程があるだろうに(笑)

    城は城の意味を失い、民衆は誰に仕えるか明白にしている。もはや勝敗は決まった状態なのだけど、そこで誰もが納得できる決着をつける為に相撲を取ろうという流れは良いね

    ま、相撲の為に鍛えてきたリジー達にジョナス達が勝てる道理など無いのだけど
    だからここで求められるのは技で勝つのではなく、魂で勝つこと
    リジーは愛する兄に言葉を尽くし、ジョナスは心に溜めていた鬱屈を吐き出した
    クリフトンはフローチェ部屋で弱いという事実を持つが故に、ヤロミーラに自身の弱さを突きつけられた

    そしてフローチェとエアハルトの取り組みは彼が纏う偽りと虚構の鎧を取り去るものになったね
    原作ゲームでは愛によって取り払われたエアハルトの高慢。それがフローチェの底知れない高潔さ溢れる相撲によって取り払われていくのは凄い

    最終的に敵対していた者達が清々しい表情になり、揃って国家を歌う様子は大団円と言えるものだね


    悪役令嬢が相撲に目覚めるなんてどう考えてもトンデモ展開だし、その相撲に様々な付与効果が存在する時点でもはや読者の想像を振り切っているのだけど、終わってみれば綺麗に収まった感もある本作
    時にはそのテンションについていけない時も有ったけど、意外と楽しめた作品となったかな
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    投稿日:2023.01.17

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