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風野真知雄 / 文春文庫 (6件のレビュー)
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advicekiyomidosu
今回の事件は、古くから存在する「狼信仰=真神信仰」がからむ。 信仰がそのまま存在すれば平和であろうが、一度信者以外に危害を加えるとなると破壊的な犯罪になる。 小さな事件が田舎ではじまり、江戸唯一の…女岡っ引きしめさんと、その手先雨傘屋とが根岸の好きな奇妙な事件を拾ってくる。 意外や意外事件は大きな展開に。続きを読む
投稿日:2023.11.17
fuku ※たまにレビューします
南町奉行シリーズ第五作。 今回はタイトルで示されているように犬にまつわる話。 犬わずらい(狂犬病)の不安、狛犬が犬に変化、突然現れた犬の首塚という犬に関係する事件が続く中で一つだけ変わり種の妖怪すね…こすりは耳袋シリーズらしくて好きだった。 好きと言えばこのシリーズは三組のコンビが活躍するのだが、中でも女岡っ引きのしめさんと発明家の雨傘屋が今回も良い味を出している。 しめさんは話しやすい親しみやすさを発揮して聞き込みが上手いし、雨傘屋は不思議な事件も合理的な手段を見つけ出す。 夜眠れない凶四郎と源次コンビ、シリーズ初期からのレギュラー宮尾と椀田も頑張っている。 全体的にはこれまでの作品に比べると小粒な感があるが、元老中の松平定信まで巻き込む危うい魅力があるということで、現実の事件とも重なって怖い気もする。 救いは凶四郎と源次のお気に入りのお店の常連客たちの行く末。ハラハラしていたので良かった。 それにしても根岸奉行は相変わらず鋭い。安楽椅子探偵のようだが、出ていくところは出ていって決めるので頼れるお奉行だ。続きを読む
投稿日:2023.10.12
あやごぜ
耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第五弾。 中渋谷村にある、“犬神の家”と呼ばれる旗本屋敷に迷い込んで出てきた犬が、飼い主を噛んで逃亡。 “犬わずらい(狂犬病)”を警戒した根岸奉行の命で、昼間は“しめ…さん&雨傘屋”、夜間は“凶四郎&源次”が見廻りを強化する中、付近の神社で首に噛まれた跡のある死体が見つかって・・・。 今回は、渋谷村近辺で起こる、犬がらみの珍事を解決しつつ、背景にある“真神さま”と呼ばれる犬神信仰を絡めた不穏な動きを追求していく展開です。 この“真神(犬神)さま”に、楽翁様こと元老中・松平定信も魅了されてしまうというところが、信仰独特のマインドコントロール的な危うさが伝わってきますね。 毎度のことながら、根岸奉行は、部下達の話を聞いただけで謎を解いてしまうという安定っぷりでございます。 ただ、全体的に何だかボンヤリした内容で、村人の失踪の件も“すねこすり”は必要だったかな~?なんて思ってしまった次第です。 とはいえ、肩肘張らずにスナック菓子感覚で読めるユルさがこのシリーズの良さなので、“まぁええか”とも思います。 ユルいといえば、第一話「狛犬変化」での宮尾さんと骨董屋の爺さんとの、“十手のやり取り”がいい意味で脱力していて個人的にツボでした。宮尾さんのこういうユル軽いところ、好きですね~(笑)。続きを読む
投稿日:2023.03.26
fufufuyoko
人語を理解し善人を助け悪人を罰する真神様(狼)に信心する真神信仰を使って江戸を焼き尽くそうという企みを阻止する話 楽翁様がとにかく可笑しい。このシリーズに登場する松平定信はどちらかというとお茶目なお…年寄りで、全然嫌な奴ではないです続きを読む
投稿日:2023.02.08
dsukesan
信仰のあり方と、社会を良くしたいという思いと、自己顕示欲や承認欲求そして社会生活の不満や不条理への憤りと。それらが渾然一体となるときに危うさがつきまとうという実相が描かれているように読めた。 統一教会…の問題で政治と信仰の関係が課題となる中で、信仰とは何かを考える一助になる時代小説。続きを読む
投稿日:2023.01.07
文藝春秋公式
【その家に迷い込んだ犬は、なぜかおかしくなるという】とある神社で殺しが起きた晩、神社の狛犬が別の犬の像に置き換わった。「犬神の家」と噂される武家屋敷との関わりに南町奉行が迫る。
投稿日:2022.11.25
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