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小中大豆, 亀井高秀 / 幻冬舎ルチル文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:★4.0 久しぶりに小中大豆先生の作品を読みましたが、面白かったです。 今回のお話は今流行りの異世界転生もので、前世の記憶がうっすら残っている受けのお相手は異世界転生ものではお馴染みの悪役貴族です。 ただ、悪役とは名ばかりで、実際の攻め様は悪役の「あ」の字もない良い人なので、ガチの悪役攻めを期待している人は肩透かしを食らうかも。まぁ、この温かみのある素敵な表紙を見れば何となく予想は付きますが…(笑) ただ、こちらの作品、最初こそほのぼのした平和な雰囲気が続きますが、物語の中盤辺りで受けがモブにレイプされかけ、更にそのモブが毒で死に、受けも巻き添えで死にかけるというなかなかショッキングな事件が起こります。 その展開をきっかけにちょっとしたサスペンス要素が加わる為、ストーリーの面白さがグッと増して良かったです。 ただ、途中で気付いてしまったのですが…この作品、ページが圧倒的に足りないんですよね。事件はおろか、肝心な恋愛すらまだ何も進展してないのに、気が付いたら残りのページがあとちょっとしかないんです(笑) これ、もしかしてシリーズものか?と思ってしまったくらい、全体的に歩みが遅いんです。 そうしたら突然攻めと受けが甘い雰囲気になり、あっさりくっ付いたので、突然過ぎてちょっと困惑。えっ?この流れで?っていう個人的には謎過ぎるタイミングだったので、吃驚してしまいました(^^;) そして二人が結ばれてからの攻めは最早別人。今までの感情表現の乏しさは何だったんだってくらい、受けに対して情熱的になります(笑) 最終的に全て上手くいき、最後は超ハッピーエンド。めでたしめでたし、です。 読後感は悪くないですが、せっかく丁寧にストーリーの土台が作り上げられていたのに、最後畳み掛けるように終わってしまって残念、というのが正直な感想です。 あと、攻めはくっ付く前と後が別人過ぎてちょっとうーん…って思ってしまった。急にくっ付いたから変化について行けなかったっていうのもあるのかもしれないけど、この攻めの良さって口数の少なさと感情表現が乏しいところだと思うんですよね。 だからこそ、過労でぶっ倒れた時に受けにだけ見せた素直で甘えん坊な一面が光るというか。実際、あのシーンめちゃくちゃ萌えましたし。 攻めが受けを溺愛するの、嫌いじゃないですし寧ろ大好物なんですが、この攻めは最後までデレ少なめを貫いてほしかったなぁ…。まぁ、好みの問題なんですけどね(笑)
投稿日:2023.02.19
mira-in
最初ちょっとしんどかったんだよね、中盤くらいまで。 主人公は転生って言っても、前世は説明文だし、生まれ変わってもほぼほぼ少年時代で、これは何の小説?と思うくらい何も起きない。小中先生らしく、物語の時代背景とか主人公の環境とか状況とか、そう言ったものが丁寧に描かれているからこそ、その後がとても楽しく面白く読み進められるわけだから無駄ではないのだけれど、やっぱりちょっとしんどかった。 でも、そこを超えて、終盤でやっと物語が進んでとても面白く読み終えることができました。てかむしろ物足りず、ノベルズでもっと続きを描いていただきたかったです。 面白かったです。
投稿日:2023.01.31
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