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伊集院静 / 光文社文庫 (1件のレビュー)
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あくつありさ
このレビューはネタバレを含みます
この本に出会った時、『舞妓さんちのまかないさん』や『紅匂う』を読んでいて、自分の中で舞妓さんブームが来ていた。綺麗な着物を着て、日本の伝統の中で生きる舞妓さんや芸妓さんに憧れがあるので、もっとその世界観に浸りたい、知りたいと思いこの本を購入した。 分厚くて読み応えがあるなと思っていたが、だらだらと長くて読むのが苦痛になり、読むのやめようかなと何度か思った。というのも、この本が舞台としている当時の日本の男尊女卑的な世相がどうも自分と合わなかった。まず置屋に男の居候を住ませるのもどうかと思うし、まだ大学生の主人公を学士先生とやたら敬って衣食住全般の世話をするのも、身の回りの世話をしてくれる年配の女性に対してもタメ口を使っているのにも違和感を感じた。しかも休学中だし学士先生と敬われる立場なのか?とも思う。自分が擦れてるんだろうなと思うけど、どうしても相容れなかった。 内容としても、良くも悪くも男の書く恋愛小説って感じ。祇園一美人な舞妓に一目惚れって、結局顔かよっていう。そんでなぜか向こうから接点を作ってくれてってそんな都合のいいことあるかよと思う。ルッキズムの恋愛なろう系小説だと感じる。作中曰く、恋の始まりはそんなものらしい。まあそうか。 私的には(どうしても女目線になってしまうが)、年齢不詳ヤり捨て真祇乃よりも久美の方がよっぽどいい子だと思う。 この作家さんが好きな方がいたら申し訳ないけど、私はどうしても合わなかった。人じゃなく、作品で見てるので作家さんを否定してるわけじゃないです。ただ、もうこの作家さんの本は今のところ読もうとは思わないかな、知らんけど。 読んでいた途中で作者の伊集院静さんの訃報を知った。 ご冥福をお祈りいたします。
投稿日:2023.12.17
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