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ポール・アルテ, 平岡敦 / ハヤカワ・ミステリ (10件のレビュー)
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有機蜜柑
全体的にゴシックやオカルト風味たっぷりの雰囲気の中、不可能犯罪?が起こる。 トリック(?)は少し物足りない+力業な気もするが、総じて面白く、安心して読める一冊だった。
投稿日:2022.06.07
kemtarou
タイトルから示唆されるように、過去に不自然な死が起こった書斎を舞台に、謎の事件が続く。 取り憑かれたように、書斎に閉じ籠り、物語を書き綴っていた、館の現当主の大叔父。 彼の突然の書斎から出た瞬間の死、…書斎の暖炉のそばだけ絨毯が水浸し、疑問は解かれることなく、不審死のまま、書斎と共に封印されてきたが、当主の結婚を契機として、封印が解かれる。 この館を舞台として、2組の結婚により住むことになった人々の間で、書斎の開放とともに、過去の不審死を彷彿させるような事件が起こる。 登場人物の因縁めいた関係が絡まり、事件は暗礁に乗り上げるが、地元の警察署長から個人的な依頼を受けたロンドン警視庁警部が、犯罪学者ツイスト博士を担ぎ出し、謎の解明へと向かう。 読み終わる段階になって、プロローグとエピローグに驚くべき秘密が隠されていることを知る。続きを読む
投稿日:2022.01.13
kumapooooo
やっぱ殺人事件だけ起きてそれを名探偵が解決するだけじゃ味気ないよねぇ。だから裏にはラブストーリーは突然にあっても良い、ってこれじゃ火サスか。 でもコナンみたいに最初から最後までほとんど事件に関わってる…のに何ら役に立たずに何人も死んでしまうような展開ではなく、その場に居合わせなかったからしょうがないぜよ、という探偵なら許せるよね。 そんなこんなで今回は好きなのに気持ちを伝えられずに紆余曲折を経て最後にはハッピーエンドというわりかしオーソドックスなストーリーにさりげなく殺人事件をまぶしてみたという、そしてその二人を結び付けるためになんか都合よく人が死ぬっぷりが、全体的に硬派な流れに反してちょっと適当じゃね?ってのがむしろ良かった。続きを読む
投稿日:2018.02.14
こたろう
2008年版このミス7位。 シリーズ物なのを知らなかったのですが 特に困ることなく読めました。 この作家の特徴なのか、 (事件にはそれ程、関係無く)1人称と3人称が 混ぜこぜな感じで、途中、…読みづらいなぁ、と思ったのですが 読み進めるにつれて気にならなくなった。 さて、内容についてですが、サスペンスとオカルトの融合が うまいことできているのではないでしょうか。 他の作品も読んでみたくなったので、星4つ。続きを読む
投稿日:2012.12.15
ふゆき
めずらしいフランスの本格ミステリ。ツイスト博士のシリーズで、舞台はイギリス。 おどろおどろしい伝説や予知能力といった超自然的なものと、論理によって(一応は)明快に解かれる謎とが、お互いに引き立てあっ…ている、なかなか面白い作品でした。 ラストでまた冒頭に戻ってくるやり方も秀逸だと思いました。 男女関係の描写などには、どこかフランスの小説らしい雰囲気があり、そっちが面白くて謎解き役の博士がなんとなく影が薄かった気もするけれど、それはシリーズの途中から読んだからなのかもしれません。 もうちょっと読んでみたいシリーズです。 2010/6/24 読了続きを読む
投稿日:2010.06.24
hoshiitsu
訳者によるとアルテの最高傑作とのことだけど僕にはそう思えなかった。僕自身の体調があまりよくなかったせいで、数名のメインの登場人物が出てくるけど、作者の視点があちこちに飛んでしまっていて、誰が誰だか区…分けするのが難しかったのだ。それにしても、このような偶発的な要素が強い物語はアンフェアな感じがした――そう思ってしまったから作者に敗北したことは、プロローグからはっきりしてしていることだけど。なぜならば、このトリックこそが作者の思惑だったのだから。でもこのようなトリックならば、泡坂妻夫の有名作の方がよくできていると思う。☆☆☆というところ。続きを読む
投稿日:2010.06.05
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