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下園壮太 / すばる舎 (3件のレビュー)
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城田逸
『教えて先生 もしかして性格って悪くなるの?』 著者 下園壮太 すばる舎 2022年 この本は陸上自衛隊初の心理幹部として自衛隊員のメンタルヘルス教育などを行っていた下園さんによる人の心が疲れた時の…対応の仕方が書いてある本である 本書では1つのキーワードとして「感情」がある。そもそもこの感情がなぜ働いているのかを知ることが重要なのである。この本によると、感情は防衛装置であるというのが、この本の感情の定義である。つまり、何か危険なことが起きた時に、瞬時に行動に移せるようにする役割それが感情である。だが、原始時代ならいざ知らず、現代日本では命の危険になるようなことはそんなに多くない。そのため、感情自体がそもそも働きすぎてしまうことがある。けれど、多くの人はそれを理性で抑えることができる。 しかし、ストレスや疲れ、または嫌な記憶などにより、心が警戒モードに入ってしまうと、普段はなんてことない刺激でも、感情の度合いが大きくなり、過敏に反応してしまうことがある。これが性格が悪くなったと感じる要因なのだそうだ。 そして著者はわかりやすくその過程を感情の度合いに応じて3段階示し、それを著者は通常モード、モヤモヤモード、闇落ちモードと区分している。 通常モードはいいとして、モヤモヤモードはいわゆる通常モードに比べて2倍疲れた時のことだ。心は緊張状態になり、不眠やイライラなどいわゆる性格が悪くなってくる。ここら辺まで行くと、早めに対処して、感情のケアをするべきと筆者は言う。 闇落ちモードまで行くと、感情的な判断が主軸となり、全てをネガティブに捉えてしまう、一種の抑鬱状態になってしまう。 それではモヤモヤモードにまでなってしまった時の感情のケアとは何をすればいいのか?著者は3つ挙げている。 1 モヤモヤを分析する 2 期待値を下げる 3 物理的、時間的に離れる これら3つを意識することで、心を通常モードに戻し、また健やかな毎日を送れると言うわけだ。 しかし、どうしても人生の長い期間では上記の3つの対処法では上手くできない時がある。モヤモヤが長く続いてしまうのである。 そのために、筆者は睡眠とプチ集中という2つの方法を提示している。 最後に個人的に面白いと思った箇所を引用する 客観的に見れば「大したことのない問題」であっても、今の心身の状態では対応しきれない。そんな時私たちの原始人的な心は、自分を守ろうとして、警戒モードを強化していくのです。 続きを読む
投稿日:2024.04.12
haru
ネガティブな感情は、自分の身を危険から守るための「防衛装置」。 その「防衛装置」の構造を理解し、メンテナンスの方法を知ることのできる本です。 最近自己嫌悪に陥っていたのですが、本書を読んで正常な反…応であることがわかり、ほっとしました。 「睡眠」と「プチ集中」、今度の週末にやってみようと思います。続きを読む
投稿日:2024.01.11
***chito***
すごく読みやすかった。聞いたことのあることも多く書かれていたけど、疲れている身体に染みる感じがしてよかった。
投稿日:2023.08.09
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