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イアン・マクドナルド, 下楠昌哉 / 早川書房 (11件のレビュー)
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gratius2018
構成が分かりにくいのは翻訳のせいなのかどうなのか? 我慢して最後まで読んだが、訳者が補足なり補注なりを入れても良かったのでは?と思う。地名、人名、固有名詞も多すぎて訳が分からなくなる事がしばしば 「…火星夜想曲」は確か名作だったと思うのだが・・・続きを読む
投稿日:2024.05.05
nigellanoire
このレビューはネタバレを含みます
主人公たちが写真の年代や人物たちの年齢を「××年には」「××歳にはなっていたはず」などと推定する場面で、アレッなんでそんな計算になるのかな、その年号はどこから出て来たの、と不思議な箇所があったが、それらも訳者あとがきにある《作品内の年号や日付が史実と異なっている場合でも、この作品がフィクションであるという前提に則って、それらは変更していない》うちに含まれるのだろうか。自分の読み落としかと思って多少は遡って見直したけれどもよくわからないままだった。とは言え、読み落としというよりも読めていないところはいっぱいありそう。読み終わってみればべつに似てはいないんだ(ろう)けど、読み始めてしばらくのち(自分の乏しい読書経験の範囲から)思い出したのはA.S.バイアット『抱擁』だった。
投稿日:2023.08.01
harino
たぶんあまりわかってない。でも、もっと自分に理解力があってちゃんと読めてたら、話の類型的にはかなりすきになりそうだと思った。 未来にむかっての移動しかできないと思っていたので、種明かしは驚いた。 もう…ちょっと理解力のあるときにまた読みたい。続きを読む
投稿日:2023.07.30
eirain0320
イギリスのSF作家、イアン・マクドナルドが2018年に発表したSFミステリー。待望の邦訳ということで、氏の作品を初めて手に取ってみた。 古書ディーラーのエメット・リーは、閉店する書店の在庫から『時あ…りて』というタイトルの古びた詩集を手にする。その詩集にはトムとベン、二人の男性が第二次世界大戦中に行っていた秘密のメッセージの遣り取り、その一通が挟まっていた。手紙に隠された真相を追求するエメットは、彼らの「時をかけた物語」を目の当たりにする―――。 一冊の古書、一通の手紙から始まるタイムトラベル・ロマンス。話の大枠自体は捉えることが出来たが、それだけ。明かされる真相が、それまでの展開で読み手を魅了させる対象となっていないため、盛り上がるべきところで盛り上がらないし、内容も中途半端で不完全燃焼感が強い。テキストも合わず、寝落ちすることも度々。残念ながら、私には合わなかったようだ。続きを読む
投稿日:2023.05.05
ちゃかぽこ
雰囲気が良い。映画向きだと思う。 詩を意識しているのか、単語の羅列や意味深な言い回しが多くて想像が難しい。 SF部分も結局はっきりわからない。実験に巻き込まれて時間旅行者にならざるを得なかったって感じ。 ラブストーリーさも物足りない。語られないところにあったと思うが、そこを語れよって感じ。恩田陸の「ライオンハート」のほうが好きかな。 ELの正体もだろうな、というか、まあ同性愛以外普通のあるあるSF。 雰囲気と現代イギリスと、この手紙の主は誰だ?という謎解きの雰囲気が面白いかな。不死者かな?という可能性に最初に行くのが面白い。親子とか兄弟とかと思わないのかな……。
投稿日:2023.03.13
ikezawa
古書店主の主人公が、古本の間に挟まれていた手紙を見つけることから始まる物語。 戦時中に出会った二人の間で交わされていた手紙 その男性パートと二人がどうなったのかを追う古書店主パートが交互に進む。 …雰囲気がある文体なのだけど、状況がわかりづらく感じてしまった。 ところどころ何回か読んでようやくどういうことかがわかる(何とも情けない…) 話自体は面白かったのだけど、語り始めているのが何についてなのかを追うのに苦労して 満喫できたのかが微妙でした。 途中までSFだってことをわすれていた。 時間の揺らぎと自分の存在の揺らぎ、話全体の揺らぎのリンクする点は見事だった。 あとは文体に慣れるかどうか続きを読む
投稿日:2023.03.03
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